健康診断の後などに、「糖尿の気がありますね」と指摘される場合があります。医師からそう指摘されると、糖尿病を発症する危険性が高いということ。つまり、糖尿病予備群であるということです。
糖尿病予備群は、別名「境界型糖尿病」とも呼ばれます。以下では、糖尿病予備群の特徴や気を付けるべき点についてご紹介します。
糖尿予備軍ってどんな人?
糖尿病予備群は、具体的に空腹時の血糖値が110mg/dl以上、126mg/dl未満の方を指します。ブドウ糖負荷試験であれば60分値が180以上、もしくは120分値が140~200未満の方を指します。
厚生労働省の発表によると、日本には約2,210万人もの糖尿病予備群の方がいるのだそう(平成19年国民健康・栄養調査の概要)。その数値は年々増加傾向にあり、今この瞬間も糖尿病予備群、もしくは糖尿病患者の数は伸び続けているのかもしれません。
糖尿病予備群と診断された方の中には、「糖尿病を発症したわけではないから、まだ大丈夫だろう」と考える方がいるかもしれませんが、油断していてはいけません。ある調査によると、ブドウ糖負荷試験で糖尿病予備群と診断された方が10年後に糖尿病を発症する確率は、20%~60%なのだそうです。これに対して、正常と診断された方が10年後に糖尿病を発症する確率は、5%未満となっています。糖尿病予備群と診断された場合、高い確率で糖尿病を発症してしまうことが分かります。また、予備群であっても脳梗塞や心筋梗塞を発症する確率は3倍以上も高まるため、糖尿病予備群と診断された場合は危機感を持つようにしましょう。
あなたは大丈夫?糖尿病予備軍チェック
糖尿病は、列記とした生活習慣病のひとつです。糖尿病や糖尿病予備群になるのを防ぐには、日頃の生活習慣に気を付けることが大切です。そこで、糖尿病予備群になりやすい生活習慣を送っているかどうか、以下の問いに「はい」か「いいえ」で答えチェックしてみましょう。
問1.自宅に体重計がない、もしくは、体重計に乗る習慣がない。
問2.生活習慣が不規則で、深夜に食事をすることが多い。
問3.気晴らしに甘いものをよく食べる。
問4.いつでも食べられるよう、常にお菓子を持ち歩いている。
問5.これまで着ていた服が着られなくなった。
問6.食後、すぐに寝る習慣がある。
問7.日頃からアルコールをよく飲む。
問8.のどが渇きやすい。
問9.1日2,000歩も歩かない。
問10.夕食後にデザートとして果物を食べることが多い。
いかがだったでしょうか。
上記の問いに対して「はい」が2つ以内であれば、セーフです。糖尿病を心配する必要はありません。
「はい」と答えたのが3つ~5つであれば、少し注意が必要です。生活習慣を改めなければ、後で後悔するかもしれません。
「はい」と答えたのが6つ以上であれば、危険信号です。もしかすると血糖値に異常をきたしているかもしれないため、病院で検査を受けることをおすすめします。なお、半年に1度は定期検査を受けるようにしましょう。
チェック項目について簡単に解説すると、以下の通りです。
問1~問6は、いずれも肥満に関するチェック項目となっています。糖尿病や糖尿病予備群を引き起こす最も大きな要因は、肥満です。肥満にならないためには、以下の点に気を付けましょう。
・日頃から体重計に乗り、体重管理をする習慣を身に付ける。
・深夜には何も食べないようにする。
・ストレス解消に甘いものは食べない。別のストレス解消法を見つける。
・間食をやめるためにお菓子は持ち歩かない。どうしても間食したい場合は、塩昆布など噛みごたえのある低カロリーなものにチェンジ。
・これまで着ていた服が着られなくなったら、ダイエット開始の合図。ダイエットを始める。
・食後すぐに寝てしまうと摂取カロリーが消費されず蓄積されるため、すぐに寝ない。
問7の「日頃からアルコールをよく飲む」に関しては、アルコール自体には肥満に対するリスクはほとんどないものの、アルコールと一緒におつまみを食べてしまう場合にリスクが高まるといえます。おつまみの食べ過ぎは、カロリーオーバーです。おつまみは食べ過ぎないよう注意しましょう。
問8の「のどが渇きやすい」に関しては、のどが渇くのは糖尿病の代表的な症状のひとつ。のどが渇きやすい方は、まず疑ってみるべきです。
問9の「1日2,000歩も歩かない」に関しては、運動不足は糖尿病を引き起こす原因のひとつです。ウォーキングは糖尿病を予防する運動療法のひとつであり、継続しやすいため、できるだけ歩くことを心掛けましょう。
いずれにせよ、すべてのチェック項目に対して「いいえ」と答える生活習慣を心掛けたいものです。
まとめ
糖尿病を発症しないためには、糖尿病予備群の間にいかに生活習慣を改められるかが重要です。糖尿病を回避する最後のチャンスは、糖尿病予備群の間といっても過言ではないでしょう。
糖尿病予備群だからといって油断せず、以下のポイントをしっかりと押さえ、糖尿病の発症を徹底的に防ぎましょう。
・糖尿病予備群だからといって安心せず、危機感を持つべき。
・糖尿病予備群から糖尿病の発症を回避するには、何よりも「生活習慣の改善」が大切。
・糖尿病の最も大きな要因は、肥満。
・規則正しい生活習慣は、肥満を予防できる。肥満の予防は、糖尿病も予防できる。
糖尿病予備群と診断されたら、それは生活習慣を改めるタイミングです。予備群の間に最大限の努力を行い、糖尿病の発症を徹底的に防ぎましょう!
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