動脈硬化を理解しましょう

動脈硬化を理解しましょう

人間の体を支えているのは、血液です。全身に通っている血管はデリケートなのに、重要な働きを持っている部分です。 血管と大きく関わっているのは「心臓」です。体の中心部といえる心臓は、全体に血を送り出す役割があります。動脈から毛細血管、そして静脈を通り、再び心臓に送り返されてきます。この循環を行うために必要なのが血管です。そのため、血管の状態を健康的に保ち、病気にならないように日々過ごすことが大事なのです。 しかし、そんな大事な血管に関する病気があります。それは、「動脈硬化」です。動脈硬化は、血管の病気といわれており、糖尿病にも大きく関わっています。

コレステロールとは?

動脈硬化は、コレステロールが深く関係しています。コレステロールには、「善玉コレステロール(HDL)」と「悪玉コレステロール(LDL)」と2種類あり、それぞれ役割が異なります。
善玉コレステロール(HDL)は、血管の中にある余計に多いコレステロールを肝臓へ運ぶ働きがあります。悪玉コレステロール(LDL)は、肝臓から体全体にコレステロールを運ぶ働きがあり、善玉コレステロールと反対の働きを行います。善玉コレステロールと悪玉コレステロールの働きのバランスが保たれている状態であれば、健康的な体を保てる状態となります。

コレステロールと聞くと、あまりイメージがよくないかもしれません。その理由は、コレステロール値が高いと病気になりやすいイメージがあるからかもしれません。とはいえ、体にコレステロールは必須です。悪玉コレステロールに体全体にコレステロールを運んでもらうこと、善玉コレステロールに余分なコレステロールを運んでもらうことが体にとって大切な働きになります。
しかし、体の中に悪玉コレステロールが増えてくると大きな負担が体にかかります。これは、悪玉コレステロールが肝臓から運び出してくるコレステロールに対して、善玉コレステロールが余分となったコレステロールを肝臓へ運ぶことが追いつかなくなることです。こうなると、血管の中にコレステロールが蓄積されて動脈硬化につながる原因を作り出してしまいます。

動脈硬化になる原因

血管は、「内膜」、「中膜」、「外膜」と3層に分かれています。血管の空洞となっている血液が通る管が「内膜」です。そして、その管のまわりを包み込むように層を作っているのが「中膜」、さらに中膜を包み込むように層を作っているのが「外膜」になります。この3層の構造によって、血管の構造が成り立っています。
そして、血液が通る内膜には内皮細胞というものが存在しています。内皮細胞は、とてもデリケートで余計に血管の中にコレステロールが蓄積されてしまうと傷つきます。内皮細胞に傷がついてしまうことは、悪玉コレステロールが傷ついた内皮細胞の隙間から入り、血液が流れている内膜の中へ侵入することになります。また、傷ついたことで生じた隙間からは、血液中に含まれている血小板やカルシウムも侵入してきます。そうなると、内膜の中はコレステロールだけではなく血小板やカルシウム、糖なども混ざってしまい、血液がドロドロとした状態になります。
さらに、さまざまな成分が血液の中に入り込むと、血管が膨らみ血液が硬化して塊が発生します。この塊は血栓と呼ばれ、血管の中を狭くしてしまいます。また、血管を傷つけてしまうので血液の流れも悪くしてしまいます。 このような状態が心臓の冠動脈で起こってしまえば、心筋梗塞や狭心症などを引き起こす要因になります。また、血液が硬化することで血管に柔軟性が無くなってしまうので、さらに膨らんでしまい、血管破裂につながることもあるのです。これらのつながりによって、動脈硬化が発症することになります。

悪玉コレステロールを増やさない方法

人によっては、元々コレステロールの数値が高い人もいます。そういった人は、1日のコレステロール摂取量を300mg以下に抑えることが必要になります。
しかし、コレステロールの摂取量を300mg以下に抑えるといってもピンとこないかもしれません。身近な食べ物でいえば、Lサイズの卵1個が約300mgです。そのため、日常的に食べることが多い食材で卵が好きな人も多いので、あっという間に摂取量が超えてしまうことも。また、卵を含んだお菓子もコレステロールが高いので要注意です。
卵以外にもコレステロール値が高い食材があるので、以下にまとめてみました。

いか刺し身 50g 150mg
するめいか 25g(1/4枚程度) 245mg
車えび 50g(約1匹分) 95mg
うなぎ 50g 120mg

これらの食材のコレステロール値を見ると、高コレステロールの食材が結構あるのが分かります。しかし、食材の中には悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やせるものがあります。
それは、「魚」です。
魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)や、DHA(ドコサヘキサエン酸)という成分が含まれている種類があります。EPA成分は、ハマチ、イワシ、ニシン、サバなどに多く含まれています。DHA成分は、ブリ、サバ、真鯛などに多く含まれています。これらの食材を意識して食べることで、コレステロールを上手くコントロールできるようになります。最近は、サプリメントもあり、魚が苦手な人でもEPA成分やDHA成分を摂取しやすくなっています。

大人だけではない?子どもも動脈硬化になる

最近は、豊富な種類のスナック菓子や高脂肪の炭酸の入った飲料があります。そのため、幼い頃から糖分やコレステロールを摂取する機会が子どもに増えてきています。そのため、これまで考えられなかった幼い子どもでも動脈硬化が起こっているという報告もあるほどです。
また、糖尿病を発症している人はただでさえ血液がドロドロな状態です。そのため、体内にあるほとんどの血管を弱くさせています。それと同時に高コレステロールになっていると、体中の血管が動脈硬化になってしまうので危険な状態になるでしょう。
大人も子どもも、動脈硬化が起こらないように数値が基準値以上になることを防ぐために、普段の生活習慣の過ごし方を見直して気を付けることが大切です。普段から気を付けておけば、血液循環もよくなり、動脈硬化などの病気を未然に防げるようになります。

以上、動脈硬化についてご紹介してきました。高コレステロール状態にならないように日々の生活習慣を変え、サラサラな血液を作れるようにしましょう。そうすれば、糖尿病を予防または改善できるようになります。血液は、体にとって大事な存在です。健康的な状態を保つためにも、サラサラな血液になるよう意識して生活を送ることが大切です。

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