基礎講座一覧

なるほど糖尿コラム

基礎編1 糖尿病についての基礎
Yahoo!ブックマークに登録

糖尿病講座トップ >糖尿病と物忘れの関係

糖尿病と物忘れの関係

糖尿病と物忘れ、関係あるの?

立ち上がって台所に行ったものの・・・

あれ?何しにここに来たんだっけ?(汗)

メガネがないなぁ〜・・・

あっ・・・すでにかけていた(汗)

あの人、何処かで会ったなぁ・・・

ん〜、誰だっけ、思い出せない(汗)

こういう経験ありませんか?

いわゆる物忘れが起こり始めると「ああ、歳だな〜・・・」って思ってしまいますよね。

でも、実はそれは糖尿病の進行を意味していたり、認知症がすでに始まっている場合もあると聞けば、びっくりですよね。

では、今回は糖尿病と物忘れ、及び認知症との関係について、掘り下げて考えてみましょう!

■糖尿病は認知症になりやすい?

日本糖尿病学会が主催している日本糖尿病学会総会で、糖尿病と物忘れについての発表がされました。

その発表によると、一般の方と糖尿病の方を比べると・・・

約3倍!!

も、糖尿病の方のほうが物忘れが早くなったり、認知症になりやすいということだったのです。また、それは糖尿病だけでなく糖尿病予備軍と言われている方にも当てはまるのです。

さらに、糖尿病と密接な関係のある、高血圧や高脂血症の方も病気を放置しておくことで、認知症になりやすい、ということも分かっているのです。

確かに、糖尿病と認知症及び物忘れは、深い関係があるんです。

■生理的物忘れと、認知症による物忘れの違い

冒頭でもお話しましたが、歳を取るにつれ、物忘れがひどくなってくることを実感することがありますね。歳のせいにしたり、痴呆なのだろうかと心配になったり、不安も募りますよね。

いわゆる年齢による物忘れは、生理的物忘れと呼ばれていて、認知症の一種である、痴呆などとは別物と言えます。

どう違うのか、下記の一覧を見てください。

★生理的物忘れ(いわゆる歳のせい)の特徴としては、

・体験したことの一部分を忘れる

・自分の物忘れに気づいてくる

・日時や場所が分からなくなることはない

・新しいことを学習することが出来る

・日常生活に支障をきたさない。

というものになります。

★認知症(痴呆などの病気)による物忘れの特徴としては、

・体験したことの全体を忘れる

・自分の物忘れを認められない

・日時や場所が分からなくなることがある

・新しいことが何度学習しても覚えられない

・日常生活に支障が出てくる

となります。

最近物忘れがひどくなったと感じる人は、上記のどれに当てはまるかチェックしてみてください。

自分が「生理的物忘れ」なのか「認知症による物忘れ」なのかが判断できるかと思います。(ただし、きちんとした診断は医師に診てもらうようにしてください)

実は、認知症の一つである痴呆症には、多くの種類があり、脳血管性痴呆と呼ばれる痴呆症の方の多くが、糖尿病や高血圧を持っていることが分かっています。

この脳血管性痴呆というのは、脳の神経系に障害が起きるために、生じます。

その原因は何でしょうか?

それは、脳内血管の詰まりです。脳の血管が詰まってしまうことで、神経系への血流が不足し、神経細胞が壊れることで起きてしまうのです。

高血糖によるドロドロ血液

脳内の血管の詰まり

神経系の血流不足

物忘れや認知症

■アルツハイマー病になる危険性は?

九州大学(環境医学)の清原裕教授らが行った研究で「糖尿病または糖尿病予備軍に当たる人は、そうでない人に比べて、アルツハイマー病になる危険性が4.6倍高いことが分かった」

という研究結果を発表しました。

清原裕教授らが行った研究は、米国立衛生研究所研究機関の基準で、認知症でないと判断された65歳以上の826人の15年間を追跡した研究結果です。

脳の中で、アルツハイマー病の原因となる物質を、インスリン分解酵素が分解するのですが、健康な人はアルツハイマーになりにくい状態が保たれます。

しかし、糖尿病または糖尿病予備軍の方は、インスリン分解酵素が減少しているために、アルツハイマー病になる可能性が高まるということなのです。

アルツハイマー病は、糖尿病だけが原因ではなく、様々な物質が原因となりますが、研究結果でこのような数字が現れたことは事実なんですね。

もう少し、詳しい情報を別の研究からも、見てみましょう。

広島大学、鬼頭昭三名誉教授らの研究で、糖尿病58人の脳画像を分析するという研究が行なわれたんです。

その結果、認知症の初期状態の人が半数もいた、という研究結果が発表されました。

この研究では、50歳以上の糖尿病患者、58人の脳画像を分析したところ、アルツハイマー病で最も早く変化が起こる部分である、「海馬ぼう回」の萎縮が起きていることが判明したのです。

58人の糖尿病患者の頭部のMRI画像での海馬ぼう回の萎縮が31人認められ、31人のうちの27人の萎縮度が脳全体の萎縮度合い2倍以上だったのです。

鬼頭教授たちは、この状態は、「アルツハイマー病の前駆症状である状態を意味している」と言っています。

現に、アメリカの専門家の間では、アルツハイマー病が「3型糖尿病」とさえ呼ばれているそうです。

ご存知のように、糖尿には1型と2型がありますよね。しかし、アルツハイマーは、糖尿による悪影響がその主な原因であると提唱する多くの学者の間で、アルツハイマーを3型糖尿病と呼ぼう、という動きが高まっているのです。

脳の唯一のエネルギーは、ブドウ糖ですが、そのブドウ糖の代謝がうまくなされず、脳細胞にきちんと栄養が運び込まれないために、脳細胞や神経細胞が悪影響を受け、それが結果アルツハイマーの初期に起こる認識力の低下につながっている、ということなのです。

ただし、こう考えると、きちんとブドウ糖が脳細胞に運び込まれるようにして、糖代謝を促進するようにすれば、アルツハイマーの発症や初期の問題を改善する余地もある、ということにも繋がってくると言えますね。

では、ここまでを少しまとめてみましょう!

・糖尿病の方は、そうでない方に比べると、約3倍!も認知症になる危険がある。

・認知症の一つである、「脳血管性痴呆」の危険。脳内の血管の詰まりによって、神経細胞への血流が不足して起きる。

・糖尿病の方は、そうでない方に比べると、約4.6倍!も認知症の一つである、アルツハイマーになる危険性がある。

と、このようになります。

■認知症の種類を知っておこう!

糖尿病になった方は「物忘れがひどくなった」と感じることが多いそうです。繰り返しになりますが、多くの研究で、糖尿病と認知症について研究された結果、様々なことが分かってきています。

これまで見てきた通り、認知症には大きくわけて

「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」

に分けられますが、この2種類だけで、認知症の8割を占めているのです。

脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症とでは、症状の違いがいくつかあります。

★脳血管性認知症

・初期状態であれば、認知症の自覚がある。
(物忘れがひどいと感じる)

・症状は、日によって良くなったり悪くなったりしながら、徐々
に認知症が進む。

・手足や部分的に麻痺が起きたり、しびれたりすることがある。

・精神的に不安定になることが多い。

・部分的に能力が低下し、まだら認知症である。

・人格や人柄は、ある程度保たれる。

★アルツハイマー型認知症

・自覚症状がない。

・症状がゆっくりと進む。

・麻痺などの神経症状は初期には少ない。

・落ち着きがないことが多い。

・全体的に能力が低下し、全般的認知症である。

・人柄や人格が変わることが多い。

同じ認知症と呼ばれていても、上記のような違いがあります。

認知症と単なる物忘れとの違い、そして認知症の中でも、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症との違い、その違う部分をよく理解しておくことが大切ですね。

さて、このように、糖尿病と認知症、及びアルツハイマーの関係は、切っても切り離せないものだということが、分かってきています。研究は日々進められているので、まだまだ研究が進み、治療方法などについても、今後光が当てられることでしょう。

■糖尿病は、単なる物忘れとも関係がある?

糖尿病と記憶力や学習能力についての関係に関しても、色々と研究が行なわれています。

アメリカの国立公衆衛生研究所(NIH)国立加齢研究所(NIA)のマーク・マットソン氏により、糖尿病と記憶力や学習能力についての研究結果が発表されました。

その結果、糖尿病は、認知機能である記憶や学習などにも損傷を与える、ということが分かったのです。

糖尿病は、脳や臓器系に悪影響を与え、様々な合併症を引き起こしますが、脳の認知機能の低下のリスクを増加させるというのです。

糖尿病になると、視床下部下垂体系(ホルモン分泌を司る部分)が過敏になり、副腎によってコレチゾールが過剰に生産されることが分かっています。

このコレチゾールというのは、いわゆるストレスホルモンと呼ばれるもので、人体によくない影響を与えるホルモンです。

1型糖尿病と2型糖尿病の動物による実験では、コレチゾールのレベルが上昇すると、学習と短期記憶を司る脳の領域である、海馬の健康な機能が混乱することが分かりました。

しかし、コレチゾールの値が正常になると、海馬は新しい細胞を作り出し能力を回復し、脳の負傷を補完するようになり、学習能力や記憶能力が通常に回復したのです。

動物実験の範囲ではありますが、かなり信憑性が高いものとして評価されています。

糖尿病になると

ストレスホルモンのコレチゾールが過剰分泌

学習能力、記憶能力の海馬に悪影響

それで糖尿病は、認知症である、痴呆症やアルツハイマーの危険も高くなりますが、それらの認知症ではない、いわゆる単なる日常の中の、物忘れのようなものとも、関係があるようです。

学習能力や記憶能力に影響を与えるため、物忘れがひどくなったり、新しいことを学んだり、記憶したりすることにも、悪影響が及ぶ危険があるかもしれません。

ですから、その物忘れ、実は糖尿の影響かもしれませんし、糖尿の進行を示してしまっているものなのかもしれないのです。



認知症と物忘れ、どうしたら予防できる?

・食事
たとえば、前述の認知症の一種である、「脳血管性認知症」は、ご紹介したとおり、脳内の血管が詰まったりすることによる、神経系細胞への血流不足によって、起こってしまうことが分かっています。

つまり、糖尿病による高血糖のドロドロ血液が、大きな原因の一つであると言える訳なんですね。

血流を改善することで、脳内の血液の流れをスムーズにして、神経系へのダメージを抑えることが予防には必要不可欠なのです。

血管が詰まってしまう原因には、血栓(血の塊)の影響が大きいと言えます。大きな血管で詰まってしまうと、それは脳梗塞のような、別の合併症を起こす場合もありますが、微小な血栓が、脳の中の毛細血管のあちらこちらで詰まってしまうことで、神経系への血流が不足し、認知症の発症や進行を促してしまう場合もあるでしょう。

ですから、血栓を溶かす作用のある食品や、血流を良くすることに寄与する物を意識的に摂取するようにしましょう!

・運動
また、他の予防策としては、運動を心がけることもあります。厚生労働省が行なった研究は、運動が認知症の発症を抑えるのに有効であることを示しています。

茨城県利根町の65歳以上を対象に2001年から2005年にかけて行われた興味深い調査があります。

運動や栄養、睡眠の改善を指導したグループと、指導しなかったグループを比較したのです。

週に3回から5回、1回数十分、音楽に合わせて軽くステップを踏むといった、ごく簡単な有酸素運動を行なってもらったのです。

また、前述のように、血流不足を補う成分が豊富に含まれている食品や、サプリメントを意識的に摂取してもらいました。

その結果、生活習慣を指導したグループの場合は、認知症の発症率が3・1%だったのに対し、指導をしなかったグループは4・3
%に上ったことが分かったのです。また、記憶能力のテストでも、指導したグループの成績が約16%も向上しました。

・禁煙
オランダのロッテルダムにあるエラスムス・メディカル・センターのモニーク・ブレテラー博士が率いる研究チームは、喫煙が認知症を誘発することについての調査を行ないました。

55歳以上の約7000人を対象に、1人当たり平均で7年間に及ぶ調査を行ない、その結果、調査期間中に706人が認知症を発症しました。

そして、喫煙者は、たばこを吸わない人と比べて認知症になる確率が50%も高いことが、分かったのです。

喫煙している人のほうが、認知症になる確率が高い!のです。

ブレテラー博士によると、喫煙で小さな発作が引き起こされ、それによって脳がダメージを受けて、そして認知症を誘発する可能性がある、と指摘しています。

実は、以前はタバコはアルツハイマーの予防になる、というような考えも提唱されていたのですが、こういった最新の研究によって、その考えが間違っていたことが実証されたのです。

禁煙は、認知症の予防になる、ということですね。

このように考えてみますと、食事・運動・禁煙といった、健康を保つ基本的な要素に取り組むことが、認知症の予防にもなる、ということですね。


さて、いかがだったでしょうか?

単なる物忘れと、認知症は確かに違いがあります。そして、認知症にも、幾つかの種類があります。

とはいえ、単なる物忘れも、そして認知症も、どちらも糖尿との関係が深いということでした。

その物忘れ、歳のせい・・・ではなく、糖尿のせいだとしたら、本当に怖い話です。

生活習慣の見直しと、糖尿病の本当の原因を見極めて、さっそく改善策を講じていきましょう!

 

糖問題との闘いは、単に数値を下げることが目的であってはいけません。なぜ、数値が下がるのか、どのようにして下げるのか、実はそこが最も重要なんです。

食べる物の量を極端に減らすと、血液中のブドウ糖の量も確かに減り、数値も下がります。しかし、体に必要な栄養は不足してしまいます。

一方で、栄養のある物をきちんと摂取し、その栄養(ブドウ糖)が、しっかりと細胞に取り込まれると、数値も下がります。

しかも、体の各細胞は栄養をもらえるので、元気になっていきます。細胞が元気になると、体全体が元気になります。

今回ご紹介した記事にもありましたように、脳の神経細胞の栄養にも、しっかりと栄養を届けてあげないといけません。

あなたの糖との闘い方は・・・

単に数値が下がっているだけですか?

それとも、体が元気になっているという、実感がありますか?

 

↓ ↓ 下記をクリック ↓ ↓

糖尿病の本当の原因とは?

 

▲ページのトップに戻る

くたばれ!糖尿病

糖尿のなぜ?どうして?を徹底解説
糖尿のそこが知りたい!を完全解決

詳しくはこちら

↓メールアドレスを入力する

まぐまぐ公認 殿堂入りメールマガジン くたばれ糖尿病

このホームページに掲載されている全ての画像、文章、データ等の無断転用、転載を固くお断りさせていただいております。