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糖尿病とガンの危険な関係 − その


「一病息災(いちびょうそくさい)」というコトバがあります。これは、「病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病があるほうが健康に気を配り、かえって長生きするということ」を意味しています。

中高年ともなれば、病気と全く無縁の人のほうが少ないはず。糖尿病があることによって、日々の食事や運動、血糖値から血圧まで気を配るようになるため、健康を過信することがなく体調管理ができるとも言えるかもしれませんね。

うん、「一病息災」というコトバ、実にいいですよね。しかし、もし「一病」でなく、「二病息災」、「三病息災」になってしまったら……?!

うーん、とてもじゃないけれども健康維持とはいかないですよね。

そう、糖尿病を持つ人たちにとって大切なことは、合併症を含むさまざまな他の病気にできるだけかからないようにすること、なんですよね。

本日のテーマは、「ガン」。日本人の死亡原因一位であるガンは、糖尿病を患う私たちにとっても他人ごとではないのです。

しかも、いま糖尿病とガンの関連が明らかになりつつあるというのですから放っておけません。

糖尿病とガン、一見無縁に見えるこの2つの病気。

一体どのような関係があるのでしょうか。

糖尿病だとガンのリスクが高くなる!?

日本人30万人以上を対象としたある研究によると、糖尿病がない人と比べて、糖尿病がある人では何らかのガンにかかる危険性が上昇することが分かったそうです。

肝臓ガンは約2倍、膵臓ガンが約1.9倍、大腸ガンは1.4倍。ガン全体での比率でいえば、男性で1.27倍、女性で1.21倍ほど。つまり、糖尿病と診断されたことのある人はない人と比べると、2から3割程度ガンになる割合がアップするということになります。

「えっ!糖尿病になるとガンになりやすくなっちゃうの?!」と思った方もいるかもしれませんね。

ガンと一口にいっても、いろいろな種類があります。糖尿病がある人が特にかかりやすいのは、男性の場合は肝臓ガン・腎臓ガン・膵臓ガンなど。女性の場合は、胃ガン・肝臓ガン・卵巣ガンなどでした。他のガンに関しては関連がないとされています。

うーん、ちょっとショックな結果ですよね。ちなみにこの傾向は日本だけではなく、糖尿病大国アメリカでも同様に現れています。

2005年、「糖尿病患者は大腸ガンになる危険性が、そうでない人より3割高い」という論文がガンに関する専門誌で発表されました。
こちらは、大腸ガンのみに関しての発表ですが、やはりアメリカでも日本と同じように糖尿病があるとガンの発生率が2から3割程度増えると考えて間違いなさそうですね。

「糖尿病だけでも大変なのに、さらにガンのリスクまで上がってしまうなんて冗談じゃない」と言いたいお気持ちよーく分かります。

しかも糖尿病と違いガンは、進行が早いものが多いため場合によっては直接生死にも関わる深刻な病気。これはぜひとも避けなくてはなりません。

予防法をお伝えする前に、まずはなぜガンのリスクが上がるかをご説明しましょう。


なぜ糖尿だとガンにかかりやすくなるのか?

糖尿病の人がガンにかかりやすくなる理由は、現在のところ完全には分かっていません。しかしその中でも、有力な理由の一つとして考えられているのは、糖尿病による体内のインスリン変化です。

ご存知のように、体の中で高血糖状態が続くと、それを下げようとしてインスリンが分泌されますが、2型糖尿病のようにインスリン分泌ができたとしてもきちんと作用しなかったりすると、普通よりもより多くのインスリン分泌を必要とします。

結果として「高インスリン血症」という状態になることがあります。これは、体内でインスリンが分泌されているにもかかわらず、うまく血糖を下げられていない状態を指します。

血糖が下がらないと、より多くのインスリンを分泌することになり、血液中のインスリン濃度が高くなったままになってしまいます。これが、「高インスリン血症」です。

また、インスリンの効きが悪い状態が続くと、IGF-1といってインスリンに似た物質が分泌されることがあります。この、高インスリン血症とIGF-1の分泌が続くことで、肝臓や膵臓などのガン細胞の増殖を刺激してしまうのではないかと言われています。

また、肝臓ガンや胃ガンの一部は、肝炎ウィルスやピロリ菌感染が原因で起こるとされていますが、これらに感染するとインスリン分泌に影響を及ぼす可能性もあるといわれています。

つまり、糖尿病がある状態でこれらのウィルスに感染すると、糖尿病のコントロール自体も難しくなるばかりでなく、ガンのリスクも上がってしまうという最悪の相互関係ができあがるわけです。

これはなんとしても避けたいですよね。

ちょっと難しい話が続いてしまいましたね。でももう1つだけ、どうしても伝えておきたいことがあります。

それは、そもそも糖尿病の状態そのものがガンを招きやすい状態
にあるということです。

ご存知のように、2型糖尿病は生活習慣病の一つです。その背景には、運動不足や食生活の乱れなどがあることは言うまでもありません。

肥満や高血圧・高脂血症などいわゆるメタボリック・シンドロームを抱えている人も少なくないはず。それらは長年の生活習慣の積み重ねによるものですが、そういった生活習慣がガンを招きやすいと考えられているのです。

ガンと糖尿病の関係はまだまだ解明されていませんが、少なくとも健康的な食事や運動・体重コントロール・禁煙そして節酒などを行うことで、糖尿病の進行はもちろん、ガンのリスクも減少させられることがわかっているんですよ。

今回のまとめ

糖尿病とガンの知られざる関係─。いかがでしたでしょうか。

「糖尿病になるとガンにかかりやすくなる」というのはいささかショッキングな事実であるかもしれませんね。

しかし、これが現実。目を背けるのではなくしっかりと見据え、適切に行動することでリスクを回避することができます。

これこそまさに、「一病息災」!一緒に頑張っていこうではありませんか。

・糖尿病になると、ある種のガンのリスクが2から3割上昇する

・男性は、肝臓ガン・腎臓ガン、女性は、胃ガン・肝臓ガンなどが多い

・糖尿病による高インスリン血症や、IGF-1分泌が原因の一つと考えられている

・運動不足や不適切な食行動そのものもガンのリスクを高める



 


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