胎児にも悪影響!妊娠糖尿病の治療法とは?

胎児にも悪影響!妊娠糖尿病の治療法とは?

妊娠糖尿病は、母親の血糖値が高いことで糖代謝の異常が起こり、母親の体だけでなくお腹の中にいる胎児にも負担がかかります。妊娠すると血糖値が高くなりやすいので、誰にでも起こる可能性が高いと考えられています。
血糖値が高いままお腹の中で胎児を育てることは、胎児に悪い影響を与えやすくなります。そのため、妊娠糖尿病だと診断されたときは、食事療法を続けて出産まで血糖値を正常に保てるようにします。
そこで今回は、妊娠糖尿病の胎児への影響と、治療についてご紹介します。

胎児に悪い影響を与えてしまう妊娠糖尿病

妊娠中に血糖値が高くなり糖代謝の異常が起こると、妊娠糖尿病と診断されます。妊娠糖尿病は、胎児に悪影響を与えることもあり、最悪の場合だと出産後に呼吸障害や低血糖、低カルシウム血症、高ビリルビン血症、多血症、心不全症状などの合併症を引き起こすこともあります。
妊娠糖尿病がもたらす胎児への影響は、以下の通りです。

・巨大児
巨大児は、生まれた時点で体重が4,000g以上ある赤ちゃんを指します。体が大きい以外に目で確認できる異常が無い場合は、巨大児だと判断されます。
巨大児になる原因は、妊娠糖尿病によって胎児へブドウ糖が多く供給されることです。ブドウ糖が多く胎児へ届いてしまうと、インスリンの分泌量が増えて胎児の体が大きくなると考えられています。胎児の体が大きいと難産になりやすいだけでなく、胎児が呼吸障害や低血糖、低カルシウム血症、高ビリルビン血症、多血症、心不全症状などの合併症を引き起こすリスクが高くなります。

・先天奇形
出産前に生じる体的な異常である先天奇形。妊娠初期に血糖コントロールが上手くできないと、先天奇形や起こりやすくなります。また、血糖コントロールの状態が悪ければ悪いほど奇形の発生頻度が高くなります。

・子宮内発育遅延(胎児発育遅延)
血糖値が高いままだと胎児がお腹の中で十分に育たず、発育が遅れたり止まったりして子宮内発育遅延(胎児発育遅延)が起こります。胎児の出生体重が胎児発育曲線上で10%以下だと、子宮内発育遅延(胎児発育遅延)だといわれています。

・胎児ジストレス
胎児ジストレスは、妊娠中や分娩中に子宮内で胎児に異常が発生し、呼吸や血液の循環機能へ障害が起こる状態です。主な症状は、胎児に一過性頻脈や呼吸様運動、胎動抑制などです。また、慢性的にて酸素状態が続いてしまうと、腎臓へ送る血液が減って尿の量が足りず、羊水の量が減ったり、胎児の大きさが標準よりも小さくなったりします。

妊娠糖尿病の治療とは?

妊娠糖尿病だと診断された場合、血糖値を正常な範囲まで下げて保つための治療を受ける必要があります。しかし、妊娠中は薬を服用することが難しいので、食事療法が基本となります
妊娠糖尿病は、通常の糖尿病と同じで標準体重よりも太っていることが影響して発症します。そのため、治療を行う前に、年齢や身長などから標準体重を割り出し、1日に必要なエネルギー量を計算します。1日のエネルギー量が分かれば、妊婦に必要な栄養をバランスよく摂るように指導されます。医師から指導された通り食事管理していくと、血糖値が正常な範囲まで下がり、上がりすぎないように出産まで気を付けます。ただし、血糖値が気になりすぎて神経質になるとストレスを感じて胎児に悪い影響を与えるので、できる範囲で食事管理を行うようにしましょう。
もしも食事療法で妊娠糖尿病が改善されない場合、インスリン療法も行います。インスリン注射を打って体内に不足しているインスリンを補う治療です。インスリン注射は、胎児に影響する心配がないので安心して治療を受けることができます。

日頃から食事管理を意識して行おう

妊娠糖尿病は、食事管理を行うことで改善され、血糖値を安定させることができます。胎児へ大きな影響を与えずに健康的に出産するためにも、妊娠糖尿病と診断されたら栄養バランスを考えた食事を続けることが大切です。

→ 関連項目 妊娠糖尿病になったら食事管理が大事!栄養を考えたレシピを知ろう
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