一刻も早く治療することが大事な脳卒中。後遺症を残さないためには?

一刻も早く治療することが大事な脳卒中。後遺症を残さないためには?

脳卒中は、成人三大病のひとつ。過去には、約30年にわたり国民死亡原因の第1位を占めたほど多くの方の命を奪った病気です。現在は、高血圧治療や減塩療法により命を落とすことこそ少なくなりましたが、高齢化社会により患者数は増加傾向にあり、後遺症などが問題視されています。

今回は、そんな脳卒中の症状や原因、後遺症についてご紹介します。

脳卒中ってどういう病気?

脳には複数の血管があり、これらを用いて酸素や栄養素を供給しています。このような重要な役割を担っている血管が詰まったり破れたりする脳の血管障害のことを「脳卒中」といいます。主な症状には、意識障害や言語障害、麻痺などがあります。

脳卒中は、血管が詰まる「脳梗塞」と、血管が破れる「脳出血」のふたつに分けられます。前者の場合、酸素と栄養素の供給がスムーズに行えなくなるため、脳細胞が正常に働かなくなってしまいます。後者の場合は、脳実質が破壊され、神経細胞が壊れてしまいます。どちらも命に関わる病気なので、一刻も早く治療を受けることが大切です。

脳卒中の主な原因には、動脈硬化があげられます。動脈硬化とは、動脈に中性脂肪やコレステロールがたまることで血流が滞り、血管が柔軟性を失った状態を指します。脳や心臓など、重要な器官への酸素や栄養素の供給が困難になることから、脳卒中をはじめ、心筋梗塞などの病気を引き起こす恐れがあります。そんな動脈硬化を引き起こす原因は、糖尿病や高血圧症などといわれています。つまり、脳卒中は早期に発見し、かつ生活習慣を見直すことで、十分に予防することができるのです。

脳卒中の後遺症には何があるの?

脳卒中の後遺症としてよくみられるのは、「痙縮(けいしゅく)」です。これは、筋肉の緊張により手足がうまく動かせなかったり、勝手に動いたりする症状のこと。日常生活に支障が出る他、症状を長い間放置すると関節の運動が制限され「拘縮(こうしゅく)」という症状に発展する恐れもあります。そのため、退院から時間が経った後でも、治療を行っている医院で診てもらうことが大切です。

脳卒中の後遺症には他にも、運動障害や言語障害などの「神経障害」や、意欲の低下や幻覚・妄想などの「感情障害」などがあります。

後遺症を残さないためには、どうすべき?

上述したような後遺症を残さないためには、早期治療を心掛けることが大切です。脳卒中には、前兆となる症状が現れることがあります。これを把握しておけば、脳卒中の治療を早く受けられる他、予防に努めることも可能です。なお、脳卒中の前兆症状には以下のものがあげられます。

・風邪を引いていないのに頭痛がする
・手足がしびれる
・急にめまいが生じる
・物がぼやけて二重に見える
・ろれつが回らず、うまく喋れない
・まっすぐ歩くことができない
・意識を失ったことがある

こうした軽い症状は、重要視せずに放置しがちです。しかし、その症状は大きな病気のサインである可能性があります。そのため、少しでも自分の体調に違和感があったら、病院で診察や治療を受けることが大切です。

また、脳卒中は再発率が高い病気でもあります。そのため、脳卒中を発症したことがある方は、定期的に治療を受けるなどの対策をとることが大切です。この他、万が一に備えて、通院中の医療機関名をはじめ、電話番号、診療科、主治医名などをメモして持ち歩くことも大切です。
そうすれば、突然発作が再発した場合に、周囲の方々へ連絡先などを伝えやすくなります。

早期治療で後遺症ゼロに

脳卒中は、誰もが発症する可能性を持っている病気のひとつです。発症を防ぐためには、生活習慣を正し、健康的な毎日を送ることが大切です。もし前兆症状を感じた場合でも、すぐに診察や治療を受けることで、症状を和らげたり、後遺症を免れたりできる可能性があります。発症してから後悔しないためにも、日頃から健康に気遣って過ごすよう心掛けましょう。

→ 関連項目 恐ろしい脳卒中!起こってしまったらすぐに治療を!
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