糖尿病の方の外食-その① 「注意点と食事選びのコツ」

糖尿病の方の外食-その① 「注意点と食事選びのコツ」

日頃の食事は、糖尿病を患う方にとって気を付けるべき習慣のひとつ。そのため、糖尿病の治療には「食事療法」という治療法があります。しかし、いくら家庭での食事に気を付けていても、外食の必要性が生じる場合も多いはず。旅行先や外出先での食事であったり、同窓会や結婚式であったりと外食のタイミングはさまざまです。特に仕事をしている方などは、取引先との接待やランチミーティング、歓迎会や送迎会、忘年会や新年会など外食する機会は多々あります。
糖尿病を患う方は、外食する際に注意が必要です。そこで以下では、糖尿病と外食の関係性をご紹介するとともに、外食と上手に付き合うコツについてご紹介します。

外食に注意が必要なのはなぜ?

糖尿病を患う方にとって、外食には5つの大きなデメリットがあります。そのデメリットとは、以下の通りです。

・総エネルギー量が高め
外食で提供される料理のほとんどは、「おいしさ」を優先して作られています。味を優先して作られた料理は、総エネルギー量が多くなりがちです。例えば、専門店だけでなくさまざまな飲食店で提供されるカレーライスは、一般的なものであれば700キロカロリー以上の摂取カロリーがあるといわれています。一般的な醤油ラーメンも700キロカロリー以上。それに卵やチャーシューなどのトッピングを加えたり、スープを飲み干したりすると、1,000キロカロリー以上になってしまう場合も……。
糖尿病患者の推奨摂取カロリーは、1日約1,600キロカロリーです。カレーライスやラーメンなど総エネルギー量の多い外食は、まさに糖尿病患者の「天敵」といえるでしょう。

・味付けが濃いものが多い
万人受けする味付けは、どうしても濃い味付けになってしまいがちです。濃い味付けは、塩分が多めになってしまうもの。塩分の過剰摂取は、血圧が上昇してしまう大きな要因となります。また、外食は、料理にコクを出すために砂糖を多く使っている場合がほとんどです。糖分の過剰摂取は、血糖値を上昇させる要因につながります。
このように外食は、塩分と糖分の過剰摂取につながりやすいため注意が必要です。

・野菜が少ない場合が多い
健康的な体づくりに野菜の摂取は欠かせません。厚生労働省が推奨する野菜の摂取量は1日350グラムで、そのうち120グラム以上は緑黄色野菜の摂取が推奨されています。食物繊維の豊富な野菜を摂取すると血糖値の上昇をゆるやかにする作用があるため、糖尿病患者にとって野菜は不可欠です。しかし、外食はコストや品質保持の影響から野菜を豊富に使っているメニューが少なく、野菜不足になりがちです。

・ご飯や麺類が多い
手軽に食べられる外食として、丼物やラーメンなどがあげられます。丼物やラーメンに含まれるご飯や麺類は、炭水化物です。炭水化物の食べ過ぎは血糖値の急激な上昇につながるため、注意が必要です。

・脂質の摂り過ぎ
糖尿病が引き起こす合併症のひとつに、「血管障害」があります。血管障害の多くは、脂質の摂り過ぎによって引き起こされます。外食には脂質の多いメニューが多いため、食べ過ぎには注意しなくてはなりません。

外食と上手に付き合うコツとは?

外食には糖尿病患者に対するデメリットが5つもあるため、できれば避けたいところ。しかし、仕事や家族、友人との付き合いも大切です。糖尿病を患う方は、外食と上手に付き合う必要があります。
糖尿病を患う方が外食と上手く付き合うには、3つのコツがあります。そのコツとは、以下の通りです。

・肉より魚をチョイス
国立がん研究センターのJPHC研究によると、「小・中型魚や脂の多い魚は、糖尿病のリスクを減らす」という研究結果が報告されています。特に男性に対する効果が高く、魚に含まれるビタミンDやn-3系多可不飽和脂肪酸がインスリンの分泌に大きく影響を与えているのだそうです。中でもアジやイワシ、さばやさんま、うなぎなどの小・中型魚であったり、鮭やマス、さばやさんま、アジやイワシ、うなぎやたい類など脂の乗った魚であったりする場合には、特に糖尿病リスクの低下が見られたのだそう。
また、千葉県立東金病院の平井愛山院長によると、内臓脂肪肥満型や高脂血症、糖尿病の改善には、魚に多く含まれるEPAが効果的なのだとか。
健康的な食事には「肉よりも魚がよい」とよく耳にしますが、確かに魚の脂に含まれる成分には、糖尿病改善に役立つ効果が期待できるのです。

・和食よりもイタリア料理をチョイス
米国内科学会が発行している医療雑誌「AIM」で、イタリアの研究チームにより「炭水化物を多く含まず、野菜や魚介類、果物を多く含む地中海料理は糖尿病患者に適している」という論文が発表されました。2000年にも、アイルランドのトリニティ・カレッジによって「オリーブオイルは他の植物油に比べ、食後の血糖値や悪玉コレステロール値の上昇を抑える働きがある」という研究結果が報告されています。
イタリア料理は地中海料理であり、オリーブオイルを多く用います。また、味付けにはハーブやスパイスなどを多く用いることから、塩や砂糖を多く用いる和食よりも糖尿病患者に適した食事となっているのです。

・大皿料理は自分で定食風にチェンジ
飲み会などの席では、大皿料理がよく出されます。大皿料理は、食べた量の管理が難しいためつい食べ過ぎてしまいがちです。糖尿病患者にとって、食べ過ぎは禁物。自分の食べる量をしっかり管理するためにも、大皿料理の場合は食べる量を小皿に取り分け、定食風にして食べるようにしましょう。

これらの点に気を付けて上手に外食と付き合うことで、糖尿病は改善に導くことができます。

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