血糖値を下げる食べ物大全集-その1

血糖値を下げる食べ物大全集-その1

糖尿と闘う我々にとって、「食事」というのは実に厄介なものです。
人間である以上、食べなくては生きていけないというのに、食事そのものが病状を悪化させ、ときに生命に影響を及ぼす可能性すらあるのですから。

「いっそのこと、食べないで済めばいいのに!」と思う方もいるかもしれませんね。食べなければ血糖値も上がることがないし、そもそも食事制限で苦しめられることもない……。

おっと、気持ちはわかりますが、今日は極論はやめておきましょう。食べるのは、基本的に楽しいことなのですから。

今回お伝えしたいのは、「血糖値を下げる食べ物大全集」

食べながら血糖値が下げられるのなら、こんなにうれしいことはありませんよね。
おなじみの食材から、あっと驚く食品まで。血糖値を下げる食べ物を一挙ご紹介します!

では、どうぞご覧ください!

※「糖尿病と闘う」とは、食事療法・運動療法・薬物療法を組み合わせて、医師の指導のもとで、糖尿病が悪化しないように真剣に取り組むことを意味します。
特定の食品が糖尿病に効くことを示唆するものではありません。

※ご紹介する声は、特定の食品が疾病に効くことを示唆するものではありません。あくまでも、読者の皆さまが医師の指導のもとで食事療法・運動療法・薬物療法に取り組まれた結果です。

血糖値を「下げる!」食材野菜類その1

まずは、なんといっても超有名どころの食材である「玉ねぎ」

現在、糖尿病に良いとされている食品は数多くありますが、「玉ねぎ」はその中でも王様のような存在です。1920年代にカナダで行われた研究を皮切りに、これまで数多くの研究結果が、玉ねぎの持つ「血糖値低下作用」を証明しています。

とくに、日本人の糖尿病患者の9割を占めると言われる「2型糖尿病」に有効だと言われているのもうれしいですよね。

なぜ、玉ねぎに血糖値を下げる効果があるのでしょうか?

玉ねぎを包丁で切ると、目にしみて涙が出てきますよね?
これは、イソアリインという辛味成分によるもの。

このイソアリインは硫黄化合物の一種ですが、糖をすみやかに吸収させ血糖値を下げてくれる効果があるのです。中でも注目は、インスリンの値の変動がほとんどないにも関わらず、血糖値だけを下げることができるという点。

そう、イソアリインは、インスリン値に変動をもたらさないのです。
あくまでも、糖の吸収・分解を促進するのみ。インスリンの分泌量に変動がないため、体がインスリン分泌状態に慣れてしまう「インスリン感受性の低下」がおこりにくいんです!

1日に4分の1個食べることが目安ですが、薬ではないので食べ過ぎにそれほど神経質になる必要はありません。
調理法はお好みで構いませんが、長時間水にさらしてしまうと水溶性のイソアリインやビタミンなどが水に溶け出してしまうのでご注意を。

次にお勧めしたいのが、「オクラ」

秘密は、オクラに含まれるネバネバ。これは食物繊維の一種で、「ムチン」や「ペクチン」などと呼ばれています。これらは胃で吸収されにくいため、すみやか腸に流れ込んでいきます。

そこで、糖質を包み込むように吸着し、腸壁からの糖質吸収を抑えるように働きます。結果として、血糖値の上昇が抑えられるというわけです。

それ以外にも、オクラにはインスリンの働きを良くするマグネシウムや亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。
ちなみにオクラの旬は夏。1日に5本程度食べればよいとされています。調理も簡単なので、お勧めの食材です。

血糖値を「下げる!」食材野菜類その2

納豆や豆腐などの「大豆製品」を忘れてはいけません。大豆に含まれているタンパク質には必須アミノ酸がたっぷりと含まれていますが、とくに注目すべきは必須アミノ酸の一種であるリジン。

リジンは、肝機能を高める作用があるため、糖質の代謝を促進してくれるのです。また合併症の予防という点でも大豆製品はおススメ。
大豆に含まれているイソフラボンという成分には、骨粗鬆症やがんの予防効果がありますし、たんぱく質の一種であるレシチンには血流をスムーズにする効果があります。

いずれも、高血糖のためにつまりがちな血管に保護的に作用するのです。しかもそれだけではありません。大豆に含まれるサボニンという成分は、活性酸素の作用を抑制してくれますし、油分に含まれるリノール酸は血中コレステロールを低下させてくれます。

糖尿病性神経障害や腎障害、網膜症といった合併症が血管のダメージから生じることはご存知ですね?つまり、サボニンとリノール酸は、高血糖のアタックで傷つきがちな血管を保護し、これらの3大合併症を予防するうえで重要な役割を果たしてくれるのです。
まさに、糖尿病を持つ人々にとってパーフェクトな食材なんです。

さて、これまで紹介してきた、「玉ねぎ」「オクラ」「大豆製品」は基本中の基本。これらの血糖値降下作用は有名なのでご存知の方も多いかもしれませんね。

これからご紹介する野菜はちょっと珍しいものです。その名も「アイスプラント」。ご存知ですか?

ここ数年栽培されるようになり、いまではスーパーなどで見かけるようになりました。緑色の肉厚な葉と茎に、透明でキラキラとした水滴状のツブツブがびっしりとついているのが特徴です。

初めて見た方は「えっ!何この水滴?!」と思うかも。

そんな見た目のめずらしさよりも、注目されるのはその栄養素にあります。カロリーは100g当たり8kcalと低いにも関わらず、βカロテンは926μg(ブロッコリーとほぼ同じ)と豊富です。

さらに、アイスプラントには他の野菜にはあまり見られない「ミオイノシトール」と「ピニトール」と呼ばれる成分を含んでいます。

ミオイノシトールは、中性脂肪を抑える働きがあり、動脈硬化や脂肪肝を防ぎ血管を正常化させる効果があります。そしてピニトールは、血糖値を下げる働きや、白内障予防にも効果があるとされています。
これら両方を含むアイスプラントは、糖尿病をはじめとする生活習慣病やメタボリックシンドロームに役立つ野菜として、現在注目されつつあるんですよ。

ちなみに、アイスプラントという呼び名以外に、ソルトリーフ、クリスタルリーフや、プッチーナ、シオーナなどの名前で呼ばれることもあります。

食べ方はさっと茹でたり、生のままサラダに加えたりと実に簡単。クセのないマイルドな風味のため食べやすいことでも有名です。見かけたら手に取ってみてはいかがでしょう。

今回のまとめ

いかがでしたか?血糖値を下げる野菜の種類、参考になったでしょうか。
野菜は一般的に糖質が少なく、食物繊維が多いため、糖尿病の方にはたいへんお勧めの食材です。

でもその野菜の種類の中でも、とくに血糖値を下げるうえで効果的なのが今回お話しした食材になります。

食事の際には、ぜひ思い出してくださいね!

・玉ねぎは、血糖値を下げる食材ナンバー1

・オクラのネバネバは、糖質の吸収を緩やかにしてくれる

・納豆をはじめとする大豆製品は、合併症予防に効果的

・アイスプラントは、糖尿病などの生活習慣病予防に最適

→ 関連項目 体重によって変わる!インスリンの投与量の単位

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