血栓ができる仕組み

血栓ができる仕組み

では、この怖い怖い血栓はどのようにして血管内にできるのかについて、お話したいと思います。血栓とは血の塊のことですが、通常は血栓とは血管が傷ついたり破れたりした時に、そこを修復してくれる必要不可欠な物なのです。血栓ができる仕組みについては、下記の図で説明しましょう。

1)正常な血管
正常な血管何も問題なく血液が流れている状態

2)出血
出血血管が血圧の影響や異物、ドロドロとした血液によって傷を受け、出血した状態。

3)血小板による止血
血小板による止血血管が傷ついた場合、まず血液が粘着・凝集し、そして主に血小板が負傷した部分に集まり、止血を始めます。

4)凝固
凝固血小板による止血だけでは不十分なので、フィブリンという線維素が傷ついた箇所を完全に止血します。実はこれが血栓(かさぶた)の正体です。

5)血管の修復
血管の修復フィブリンを足場にして、血管内の細胞が増殖し、破れた血管を修復します。この時点で、破れた箇所は元通りになります。

6)線溶
線溶血栓によって止血し、血管の破れを修復できましたが、このままここに血栓がひっついたままですと、血管内が狭くなって血液が通りにくくなります。それで、この血栓を溶かす作用が自然に働きます。この血栓を溶かすものは、プラスミンといいます。

7)血流の再開
血流の再開血栓が無事に溶け、血管も修復され、血流が再開し通常の血管に戻ります。わたしたちの血管内では、こういう過程が日々繰り返されています。

いかがでしょうか?血管内に血栓が出来る仕組みが理解できましたか?血栓とはこのように、止血し血管を修復する上で必要不可欠なものなのです。
しかし!問題は6)の段階です。血栓が止血し血管の破れを修復するという本来の役割を果した後、プラスミンの働きによって、血栓が自然に溶け、はがれれば全く問題はありませんが、それが溶けずにずっとそこにはりついたままでいることが問題なのです。

この血栓を溶かす働きを、線溶系の働きと言います。逆に血管が破れた時にそれを防ぐ、3)と4)の働きですが、これを凝固系の働きと言います。血液の成分バランスが適正に保たれている場合は、止血する時にはきちんと凝固系の作用が働き、止血が終われば今度は線溶系の作用によって血栓を溶かすといった具合に、その役割が正常に機能します。

しかし、現代人の食生活や生活習慣の乱れによって生じる、コレステロールや脂肪値の高いドロドロ血液、あるいはストレスは、この凝固系の働きを強め、線溶系の働きを弱めてしまっています。

つまり、現代人は血栓が出来やすく、溶けにくい、体質になっているんです。この血栓ができた個所が脳の血管ならば、脳梗塞、心臓付近の血管ならば心筋梗塞となってしまうのです。われわれ現代人がそのような体質になってしまっていることを考えると、だれもがこの血栓の危険にさらされている、と言っても言い過ぎではないと思います。ですから最近は、血液をサラサラにする食べ物がよく紹介されるんですね。

さて、血管内で溶けずにそのままになってしまうと大変なこの血栓ですが、この血栓を溶かしてしまえば、再び血流が再開するのではないでしょうか?はい、まさしくその通りです。

では一体どうやって溶かすのでしょうか?

血栓を溶かす治療法についてはこちらからどうぞ

血栓の症状で最も怖い脳梗塞について

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