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高齢者の糖尿病対策その1

高齢と糖尿の危険な関係

厚生労働省が行った糖尿病実態調査によると、97年度には1370万
人だった糖尿病予備軍の数が、02年度では1620万人、そして07年
度では2210万人に急増しています。

さらに男女とも60代と70代以上の高齢者における増加が目立って
いることが明らかになりました。

でも、なぜ高齢者の糖尿病予備軍が増えているのでしょうか?

大きな要因は、加齢に伴い糖を代謝する耐糖能(たいとうのう)の
低下があります。

もちろん、加齢によるさまざまな因子の変化が関与しているわけ
ですが、とくにインスリンの標的組織である骨格筋の減少に伴う
体脂肪、なかでも内臓脂肪の相対的な増加がインスリン抵抗性を
助長する結果となっているのです。

高齢者の耐糖能低下は、IGTといわれる耐糖能異常や軽症糖尿
病と類似していて、食前の血糖は正常なのに食後血糖が上昇する
のが特徴。

これは、加齢による膵臓のβ(ベータ)細胞の疲弊により、インス
リンの初期分泌が遅延・低下することも一因と推察されますが、
欧米人と比較してインスリン分泌能が遺伝的に低い日本人におけ
るライフスタイルの欧米化が、β細胞の疲弊をより助長している
ということも考えられます。

高齢者と糖尿病の関係ではもう1点、加齢とともに増大する網膜症
や神経障害などの合併症のリスクという問題もあります。

さらに、動脈硬化などの疾病率も高まるため、一人でいくつもの
病気に苦しむ人も増えています。

高齢者の場合、治療への取り組みにおいて

・自覚症状が出にくく、また異常があっても年のせいにして見す
 ごすことが少なくない

・あきらめや家族への遠慮などで、治療への意欲が低い

といった問題点もあります。

このように、糖尿病は若い人ももちろんそうなのですが、特に高
齢の方が発症すると、より治療や対処が困難になってしまう、という現状が
あると言えますね。


どんな合併症や非常事態に注意すべきか

糖尿病と言えば、怖いのは合併症。

高齢者においても、網膜症、腎症、神経障害からなる糖尿病性三
大合併症が怖いのは変わりありません。

しかし、さらに高齢者特有の、次の2つの合併症も心配されます。

・非ケトン性高浸透圧性昏睡(こうしんとうあつせいこんすい)
高齢になると、水分量を調節する渇中枢の働きが鈍化し、水分が
不足してものどの渇きを感じにくくなってしまいます。(真夏に、
脱水から熱中症に陥る高齢者が多いのはこのためです)

その結果、脱水症状を起こし、昏睡状態に陥るケースがあります。

これを「非ケトン性高浸透圧性昏睡」といい、2型糖尿病の高齢者
の方に多い非常事態です。

死亡率が非常に高いので、ご本人はもとより家族の方は要注意。

特に、病気で食欲が落ちているときは目を離さないでください。
食べられない、水も飲めないとなったら、入院治療も必要になっ
てきます。

・脳血管性認知症
最近の疫学調査で、糖尿病が脳血管性認知症やアルツハイマー病
の危険因子である可能性が指摘されています。

高齢者糖尿病の脳血管性認知症になる確率は、正常な老人の2〜
3倍、アルツハイマー病になる確率は、ほぼ2倍!

とりわけインスリン使用者では約4倍であると報告されています。

原因としては…

・肥満、高血圧、高脂質血症などの合併症を基盤に発症する脳血
 管障害の多発

・インスリン抵抗性や酸化ストレスの亢進といった病態が、アル
 ツハイマー病の原因とも言われているβ─アミロイドの脳細胞
 への沈着を促進する

と言われていますが、加えて…

・合併症を防ぐため、と厳格な血糖コントロールをすることで、
 脳細胞へのブドウ糖供給が低下し、脳神経細胞の変性をきたし
 た可能性もある

というなんとも皮肉な報告もなされていたりします。

よく、「もう高齢だから、合併症の進行だって遅れるのでは?」

という楽観的な見方をしている人がいます。

ガンなどの一部の病気は、確かに進行が遅くなる場合があります
が、糖尿に関しては病気は確実に進行していきます。

もちろん、しっかり治療に努めれば、高齢でも合併症の進行を遅らせることが
できますから、糖尿病と合併症への取り組みは、年齢にかかわらず行うことが大切です。

それと、若い人と違って、諸機能は低下していますから、自覚症状が出にくかったり、
異常に気がつかない危険も忘れずにおきたいですね。


今回のまとめ

高齢者になると、他の生活習慣病同様、糖尿病のリスクも高まります。

そこで覚えておくべきポイント!

高齢者と糖尿病の関係においては

・高齢になると糖尿病予備軍が増える最大の要因は、加齢に伴う、
 糖を代謝する耐糖能(たいとうのう)の低下。

・要因は、欧米人と比較してインスリン分泌能が遺伝的に低い日
 本人におけるライフスタイルの欧米化が、β細胞の疲弊をより助長している。

・加齢とともに網膜症や神経障害などの合併症のリスクも高まるので要注意

・自覚症状が出にくく、また異常があっても年のせいにして見すごすことが少なくない

・あきらめや家族への遠慮などで、治療への意欲が低い

さらに、気を付けたい合併症としては

・脱水症状から起きる「非ケトン性高浸透圧性昏睡」

・三大合併症等による脳血管障害が原因といわれる認知症

この2疾病に対する注意が必要。

 

次回は、高齢であることを考慮に入れた、安全で取り組みやすい
運動療法と食事療法についてご紹介します。



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