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油断のできない妊娠糖尿病とは?

妊娠糖尿病ってどんな病気?

妊娠・出産は嬉しい出来事で、我が子や孫の誕生を心待ちにするものですね。そんな喜びの時である妊娠ですが、女性にとっては大きな大きな体調の変化を経験する時期でもありますね。

その大切な時期に、残念ながら妊娠糖尿病というやっかいな病気にかかる人が、今増えているんです。

そして・・・

妊娠糖尿病になった妊婦さんのうち約半数は、将来、2型糖尿病になる可能性があるそうです。

↑↑↑↑注意が必要ですね!!(汗)

妊娠糖尿病というのは一体何?
どんな病気なの?

今回は、このテーマでご一緒に考えてみましょう!

 

お子さんを産んだ方なら経験がある方もいると思いますが、家族や親せきに糖尿病の人が多かったり、尿検査で糖+が2回続いたりすると、定期健診の際に妊娠糖尿病かどうかの検査をするんですね。

では、妊娠する前から糖尿病だったらどうなるのでしょうか?

もともと糖尿病だった人が妊娠した場合には「妊娠糖尿病」とは呼ばず、「糖尿病合併妊娠」と呼んで区別をしているんですね。

つまり、妊娠するまで糖尿病じゃなかった人が、妊娠中に糖尿病を発症した場合に「妊娠糖尿病」と呼んでいるわけです。

妊娠することで、ブドウ糖が異常に代謝してしまう状態、それが妊娠糖尿病ということなのです。

だからと言って、むやみに不安になったり心配したりする必要はありません。症状が軽ければ出産後に正常に戻りますからね。

じゃあ、そんなに心配しなくて大丈夫?

いえいえ。そうとばかりも言ってはいられません!!!

お医者さんの指示や指導に従って、血糖状態に注意を払う必要があるんですよ。

面倒だ、そのうち治るでしょ?

確かに、出産後は回復する場合がほとんどなのですが、安易に考えて放っておけば、胎児への糖尿病合併症の危険性があるんです。

特に妊娠中期から後期にかけては、胎児がどんどん大きくなるため、高血糖により巨大児になる可能性があります。

それに、胎児のサイズが大きいだけならまだしも、その裏には、難産になるというリスクもついて回りますし、胎児が心筋症になったり発育遅延で産まれたり、新生児血糖や奇形などといった症状が出てくるケースもあるんです。

ですから、出産後には正常に戻ることがほとんどだとしても、決して安易に考えてはいけないのが妊娠糖尿病なんですよ。

妊娠糖尿病の危険には、どんなものがあるでしょうか?

下記にまとめてみました。

○ 妊娠中毒症になりやすい
○ 胎児が4キロ以上の巨大児になり難産になりやすい
○ 流産・早産の可能性が高くなる
○ 目や腎臓の合併症が悪化する
○ 赤ちゃんが産まれた後にすぐ低血糖や呼吸困難になりやすい
○ 発育不全や奇形になりやすい

こういう危険がありますから、妊娠糖尿病についてしっかりと情報を得ておきたいですね。

では、なぜ妊娠糖尿病になってしまうのでしょうか?

次はそれについて、考えてみましょう!

 

なぜ妊娠糖尿病になるの?

では、次になぜ妊娠糖尿病になるのか、その原因について考えてみましょう。

妊娠中のママの体は、こんな状態になっているんですよ。

“エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンは胎盤で作られている”

そう、通常ならこれらの女性ホルモンは卵巣から作られているんですよね。でも、妊娠することで卵巣ではなく胎盤から作られるんです。

このような通常とは違う仕方で体が働いていることで、体内のインスリンの働きも少なくなってしまうのです。

そして、もうひとつ!

“ママの体からは胎児にブドウ糖を送っている”

そうなんです。インスリンの働きが少なくなっているのに、胎児の分もブドウ糖を必要としているんです。

・インスリンの働きが悪くなる
・胎児の分の余分のブドウ糖が必要

こういった、二重の原因で、妊娠中に糖尿病が生じやすくなると考えられています。

そして、多くの栄養を必要とするため、ママの体は必死になって不足した分を補おうと、いつもより活発に脂肪を代謝するんです。

そうすることで、代謝に必要な多くのミネラル類も失われやすくなるため、代謝異常を引き起こし、さらに糖尿病が悪化したりすることもあります。

さらに他の要素としては、胎盤ではタンパク分解酵素が作られるため、ママの体からインスリンが分解されてしまうことも原因のひとつなんですね。

また、妊娠することでホルモンと代謝の異常など、体ではさまざまな変化が起こっています。

こういった体内のさまざまな変化によって“インスリン抵抗性”つまり、インスリンが正常に機能しない状態を作り出してしまうことも原因のひとつとされています。

それに遺伝的なことも無視できませんよ。家族や親せきなどに糖尿病の方が多い場合は、“妊娠糖尿病になりやすい”という体質を受け継いでいるため特に注意が必要です。

検査の結果、血糖値はギリギリ正常範囲であっても、遺伝的な可能性が高ければ妊娠糖尿病と診断されることもあります。

最初にお話した通り、尿検査で尿の中にブドウ糖が見つかったとしても、1回だけなら生理的なものですから問題にはなりません。
ただし、2〜3回続けてブドウ糖が出た場合には「ブドウ糖負荷試験」を行うことになりますよ。

妊娠糖尿病と診断されたママの中には、毎朝の果物が日課となっていて、果物や甘い物の量を減らし、薄味の食事を心がけただけで、検査で+になることがなくなったケースもあるんです。

このように、妊娠中の女性の体では、非常に多くの変化が生じているため、それが妊娠中の糖尿病を引き起こしてしまうのです。

さて、この妊娠糖尿病は、いわゆる2型糖尿病とは別のものですが、いくつかの共通点もあります。

近年になり、糖尿病患者の急増と併せるように、特にここ5年間の糖代謝異常妊娠数が増えています。その中でも、妊娠糖尿病と2型糖尿病の増加数が目立っているんですね。

この2つの糖尿病の共通点はと言えば・・・

◎インスリンの分泌低下
◎遺伝的影響
◎発症が緩やか

この3つが真っ先に頭に浮かんできますよね。

インスリンも1型糖尿病のように絶対的に欠乏しているわけではないし、1型のように症状が急激に悪化するわけでもない。

それに、妊娠糖尿病も2型糖尿病も遺伝的影響が大きいとする専門家も多くいます。家族や親せきなどに2型糖尿病患者がいることが多いという共通点もあります。

また、別の角度から共通点として考えられるのは、どちらも初期段階では糖代謝異常であることが見逃されることが多いため、合併症を生じるケースが少なからずあるという点なんです。

このように共通点があるということは、対処法も共通であったり、注意すべき点も、ある程度似ているということでもありますね。

では次に、妊娠中の方が妊娠糖尿病にならないために、どんなことに注意できるのか、考えてみましょう!


妊娠中の人が気をつける点とは?

妊娠糖尿病の多くは妊娠後期に入ってから発症するため、産院では23〜28週にブドウ糖負荷試験を行うところが多いようですね。

つわりもおさまり、急激に食欲がわいてくるからだと言われていますが、妊婦ご経験者の方はいかがでしたか?

では、妊娠中に一番気をつけることって何でしょう?

やはり糖分の摂りすぎに注意するってことですよね。

妊娠糖尿病になるとやっかいなのは、次に妊娠したときにもまた妊娠糖尿病になる確率が高いってことなんです。

さらに!

妊娠糖尿病になった妊婦さんのうち、約半数は将来、真性糖尿病になるということも言われていますから、気をつけねばなりませんよね。

ポイントは大きく分けると2つになります。

やはり“食事”と“運動”です。

実際に糖尿病を発症している訳ではないため、さほど厳密にカロリー計算などしなくても大丈夫と言えますが、食事については、特にこれらの点に気をつけて下さいね。

○ おやつはプレーンヨーグルトや小魚などを中心に、果物や甘い物を減らす
○ 揚げ物や肉などを減らしメインを魚料理にする
○ 洋食よりは和食がおすすめ!ただし塩分の摂りすぎに注意
○ 食事は1口30回を目安によく噛んで食べる量を減らす

これだけでも、かなりカロリーの摂取量を減らすことができますよ。

そして、もうひとつのポイントが運動です。

もちろん、妊娠中ですから飛んだり跳ねたりというような激しい運動はNGです。ですから、お勧めはやはり歩くことですね。

妊娠6カ月のときに尿糖が+++になったあるママさん。

妊娠するまでは160センチ、47キロのスレンダーな体型。ところが、妊娠したとたん、オフィスでも家でも「赤ちゃんの分もしっかり食べなくちゃ」と言われ、やたらと差し入れなどを食べさせられたそうです。

体重は6カ月で10キロも増え、案の定、ブドウ糖負荷試験でもひっかかり、急きょ入院をして治療することとなりました。

9日間の入院中は、毎食後、血糖値検査のため採決をしたそうですよ。で、結局、食事療法をきちんと守ったことと、散歩も兼ねて1日30分以上のウォーキングをしただけで正常値に戻ったそうです。

このことからも、「食事」と「運動」に気をつけることが一番の妊娠糖尿病の予防だと言えますね。

このように、妊娠糖尿病の予防は、2型糖尿病の予防と共通している点が多いですので、妊娠中の方は、2型糖尿病に関する情報を参考にして、予防に努めることもできますね。

では次に、実際に妊娠糖尿病と診断されてしまったら、どうしたらいいのか?そのことについて、考えてみましょう!


実際になってしまったらどうすればいい?

「でも、実際に妊娠糖尿病って診断されたらどうすればいいの?」

という疑問が浮かびますよね。

では、ここでは妊娠糖尿病になってしまってからの心得と申しましょうか、どうやって出産まで過ごせばいいかをお話しますよ。

まず、妊娠糖尿病と診断されたら、食事療法と毎食後の血糖値の計測をして様子を見ることになります。食事療法と言ってもダイエットではないですよ。あくまでもバランスのとれた食事をすることが大切ですからね。

1日1600kcalに抑え、味付けは薄めになります。ですから、野菜中心の献立を考えていれば、それほど厳重に考えなくても大丈夫と言えます。

あまり神経質になると、お腹の中の赤ちゃんにも良い影響は与えないですからね。

それから、食事療法でカロリーの他に大切なこと、それは、食事の回数を6〜7回に分けて食べるということなんです。

1日1600kcalですから、朝・昼・夕食は400kcalくらいにして、おやつで100kcal×3〜4回。

もちろん、1回250kcalくらいの食事を6回にしてもOKですよ。目的としては、食事の回数を細かく分けることで、急激に血糖値が上昇するのを抑えるためですから。

そうすることで、お腹の中の赤ちゃんにもブドウ糖が過剰にいかなくなりますからね。合併症を防ぐことにもなるってわけです。

では、食事療法以外にやるべきことはあるのでしょうか?

それが、インスリン療法と運動療法です。ただし、インスリン療法は食事療法でもなかなか血糖値がコントロールできない場合の治療法になりますよ。

それから、インスリンは妊娠初期なら効きやすいものの、中期以降になると効きにくく、血糖値も高くなりやすいため、妊娠の時期に合わせてインスリンの量を調整していくことになります。

運動は、妊娠糖尿病じゃなくとも、安定期に入ったら積極的に日常生活に取り入れましょう。体重の増えすぎを防ぎ、お産を軽くしてくれる役割もありますから、ウォーキングなどはとくにお勧めです。

ただし、網膜症があったり血圧が高かったりした場合は、やみくもに運動をすると返って症状が悪化することもありますから、必ずお医者さまに相談してからにしましょうね。

 

■今回のまとめ

さて、今回は妊娠糖尿病について、2型糖尿病との共通点や普段の生活で気をつけることなどを体験談も交えてお話させていただきましたが、いかがでしたか?

今回のポイントを、下記にまとめてみました!

○ 妊娠することでブドウ糖が異常に代謝してしまうので糖分の摂りすぎに注意!
○ 症状が軽ければ出産後に正常に戻るので、それほど深刻に考えなくても大丈夫
○ 症状が悪化すれば胎児が巨大化して難産になったり、胎児の発育不全や新生児血糖などになりやすい
○ 妊娠するとエストロゲンやプロゲステロンが卵巣ではなく胎盤から作られるようになり、
  それがインスリンの働きを悪くしている
○ 家族や親せきなどに糖尿病の方が多いと“妊娠糖尿病になりやすい”という体質を受け継ぐ
○ 妊娠糖尿病になった妊婦さんのうち約半数は、将来、2型糖尿病になる可能性がある
○ 食事は野菜を中心とした和食系で味付けは薄めにして、1日1600kcalに抑えること
○ 食事の回数を細かく分けることで急激に血糖値が上昇するのを抑える
○ 安定期に入ったら1日30分のウォーキングで体重増を防ぐ

 

妊娠糖尿病と2型糖尿病は同じではありませんが、それの予防や改善に関しては、共通している点も多々あります。

先にも触れましたが、多くの場合は出産後に改善するのですが、一度かかってしまうと、その後に2型糖尿病になる確率がかなりの程度あります。

お母さんの体のためにも、産まれてくる赤ちゃんのためにも、妊娠が分かったら、今回ご紹介したような点にさっそく留意して、妊娠糖尿病にかからないように注意・努力をしていきましょうね!

 

しかし実際は、なかなか食事制限や運動などを頑張っていても、なかなか数値が下がらないと悩んでおられる方は多いのです。

どうして、なかなか改善しないのでしょうか。

実は、それには深〜い訳があるのです。

えっ!?
じゃあ、何が原因なの?

そのことは、よろしければ次のお話から調べてみてください。

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