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糖尿とメタボの危険な関係とは?

内臓脂肪が糖尿病を引き起こす確率は?

お正月休み、ちょっと食べ過ぎたんじゃないですか?ズボンがきつそうですよ〜」

「あれ?〇〇さん、また少しお腹出てきたんじゃないですか?」

周りからのこんな指摘を、笑ってやり過ごそうとか、思っていませんか?

「メタボリック症候群の人はそうでない人に比べて、糖尿病になる確率が約5倍に跳ね上がる」ということをご存知でしょうか?

実はこれは、東京大学の門脇 孝教授が発表したものです。肥満と糖尿病の関係は古くから指摘されていましたが、それにしても

5倍とは!!

ちょっと驚きの数字ですよねぇ(汗)

メタボという言葉を最近本当によく耳にしますが、こういった話題になる時に必ず指摘されるのが、「脂肪肝」です。

中性脂肪には、食物から直接吸収されるもの、肝臓で合成されるものがありますが、食物から吸収された中性脂肪は血液に入り、筋肉や臓器に行きわたります。余分なエネルギーは、肝臓で再び中性脂肪となり、肝臓や脂肪細胞に蓄えられます。

「脂肪肝」とは、肝臓に余分なカロリーがたまりすぎている状態ですが、肝臓はすぐに飽和状態になってしまうので、脂肪組織に蓄積されるようになっていきます。

脂肪を皮下にためやすい女性に比べて、男性は特に内臓脂肪にたまりやすい傾向があり、より糖尿病など生活習慣病のリスクが高いといわれているんですね。

実際、外来で通院している糖尿病患者の34%、なんと3人に1人がメタボリック症候群だという報告もあります。そして、欧米人と比較した場合、日本人の方が圧倒的に糖尿病になりやすいという報告もあるんですよ。

特に・・・

・高BMI(肥満度の測定方法の一つで、数値が高いほど肥満となる)
・高中性脂肪
・低HDL(善玉コレステロール値が低い)
・高血圧
・高血糖

この5つのリスクがそろった場合、糖尿病になる確率はどれくらい上がると思いますか?

え?10倍?

20倍?

いえいえ、何と・・・

130倍!!

にも増加するそうなんです!!

たかが「太っただけ」と侮るなかれ。なんとも怖い話ではありませんか?

ですから・・・

「ズボンがきつそう」

「お腹が出てきた」

こんな指摘を、笑ってやり過ごすことなんて、できないんです!!

ではそもそも、なぜ、「内臓脂肪」が糖尿病につながってしまうのでしょうか?
ちょっとご一緒に考えてみましょう。


メタボが糖尿病を引き起こすのはなぜ?

糖尿病は、基本的に

1、「インスリン抵抗性が急激に高まる」
2、「インスリン分泌が下がる」

という、どちらか、あるいは人によっては両方の要因で発症すると言われています。もちろん、その背後にはさらに細かな様々な原因があるのですが、大まかに考えてこの要因によって悪化します。

インスリンとは、ご承知のように体内で唯一血糖を下げるホルモンのことです。ブドウ糖の利用をコントロールし、血糖をいつも正常な範囲内に保つ働きをしています。実は内臓脂肪がたまると、つまりメタボになってしまうと、全身の「インスリン抵抗性」が高まってしまうのです。

「インスリン抵抗性」というのは、簡単に言うと、インスリンが正常に効かなくなってしまうことを言います。インスリンが効かない=血糖が下がらないという状況を生じさせてしまうのです。

内臓脂肪がたまると、脂肪組織から放出されてくる「遊離脂肪酸」が元凶となって、インスリン自体の働きを鈍らせてしまい、インスリン抵抗性を引き起こすと言われています。

また、インスリン抵抗性が高くなると、肝臓から糖が盛んに放出されるようになります。筋肉細胞の糖の取り込みが減ってしまい、結果、高血糖状態が続くことになります。さらに、内臓の脂肪組織からは、細胞毒性のある腫瘍壊死因子の「TNF−α」や「レジチン」と呼ばれるサイトカインという物質がたくさん放出されます。これらが局所の炎症状態を引き起こし、インスリンがさらに効きにくくなっていくのです。

つまりメタボは、インスリンを正常に働かせにくくする、2重3重の原因を作り出していく、ということになるのです。

 

メタボ→インスリンが効きにくくなる

高血糖→糖尿病

 

こういう経過をたどっていくのです。

このようにメタボは、「インスリン抵抗性が急激に高まる」という、糖尿病の要因の1番目を引き起こしてしまうのです。

そして、このインスリン抵抗性が高まると、血糖を下げるために、さらに余分なインスリンが必要となってきますが、インスリン抵抗性が高い状態が続くと、インスリンが多量に分泌される「高インスリン血症」を招いてしまいます。これは低下したインスリンの作用を「量」で補おうとする働きによるものです。

分泌したインスリンが効かないので、もっとたくさんのインスリンを分泌して、質より量で血糖値を下げようとする、ということなんです。そのようにして、どんどん多量のインスリンが分泌されていくようになってしまいます。

インスリンがたくさん分泌されるとどうなるかというと、すい臓がたくさんのインスリンを生成・分泌しなければならなくなるため、やがてすい臓が疲弊し、インスリンを生成・分泌しにくくなってきてしまうのです。つまり、インスリンの分泌自体も少なくなっていく、ということなのです。

このようにメタボは、「インスリン分泌が下がる」という2番目の要因をも引き起こしてしまうのです。

 

メタボ→インスリンの多量分泌

やがてインスリン分泌低下→糖尿病

 

こういう形になっていくのです。

 

内臓脂肪がたまればたまるほど、血糖値は高くなっていき、それに加えインスリン分泌機能は低下していく、このような悪循環がもとになり、やがて糖尿病を発症してしまうことになるのです。

メタボは、糖尿病の要因の1と2の両方に、ふか〜〜い関係があったのです。

 

メタボ対策に光明!?

メタボと糖尿病の深い関係をご紹介しましたが、実はこのメタボ対策に光明が・・・!?

ちょっとだけ難しい話になるのですが、脂肪細胞が分泌する生理活性物質(サイトカイン)の中に、血糖や中性脂肪を下げる働きがある、「アディポネクチン」というホルモンが存在することは、これまでもよく知られた事実でした。

ちょっと、舌を噛んでしまいそうな名前ですが、「アディポネクチン」と言います。

このアディポネクチンは、内臓脂肪が蓄積すればするほど、減少していきます。このアディポネクチンの減少が、メタボリック症候群を起こす要因の一つであると考えられてきました。

また、アディポネクチンが減ると、インスリン感受性も低下してしまうことも分かっています。この点で、冒頭でご紹介した、東京大学の門脇教授のチームが、大きな発見をしたのです。

門脇教授の研究チームは、マウスの肝臓細胞の表面に、2種類のたんぱく質を発見しました。これらにアディポネクチンが結合すると、血糖や中性脂肪が下がり、脂肪を燃やす働きも上がることが確認されたのです。内臓脂肪が蓄積した肥満マウスは、細胞表面にこのたんぱく質が少なく、逆にこのたんぱく質を増やすと、血糖値が正常値近くにまで、改善することがわかりました。この研究成果は、糖尿病の治療薬の開発につながるとのことで、国内外で熱い注目を浴びています。

しかし、将来このような新薬が、糖尿病に悩む人の助けになるとしても、それはまだまだ将来の話です。

現在、メタボリック症候群や糖尿病を予防、改善するにはやっぱり日々の積み重ねが一番なのです。

前述の「アディポネクチン」を増やすにも、運動は非常に有効だとされています。激しい運動でなくても日常生活にウォーキングを取り入れるだけでよく、数ヶ月で効果が出てくるんですよ。

そこで、運動や辛い食事制限はどうも続かなくて・・・という人でも、簡単に始められる内臓脂肪対策をご紹介したいと思います。

 

お手軽メタボ対策

1. 余った時間にちょっとスクワット
脂肪を減らすには「有酸素運動」が一番ですが、約30分間続けなければ脂肪は燃焼しない、というのはよく聞きますよね。しかし、一日のうちに30分間運動する時間をとるというのも、なかなか難しいものです。ですが、一回30分でなくても「一日何回かに分け、合わせて30分でも充分な効果がある」という意見があることをご存知ですか?スクワットで弱りがちな足腰を鍛え、筋力をアップさせることで体の代謝がよくなり脂肪が燃焼します。ポイントは、呼吸を止めないで、ゆっくりと行うことと、背筋を伸ばし、姿勢を正しく保つことの二つ。最初のうちは無理をせず、15回程度2セットを目安に、じょじょに回数を増やしていきましょう。

2. 水を意識的に摂取する
水を効果的に多く摂取することは、内臓脂肪対策には有効な方法です。特に、男性は女性に比べ、水分を取らない傾向があるそうですよ。水分は過剰な塩分、たんぱく質、老廃物を押し流してくれます。まずは一日2リットルを目標に、意識的に水分を摂取するように勧める専門家もいます。しかしこれにも、効果的な水分摂取の仕方があり、朝起きてすぐに500ml、昼食の一時間前に500ml、夕食の一時間前に500mlが理想的です。食前ではなく、「一時間前」にというのもポイントです。さらに、水をがぶ飲みするのではなく、少しずつ摂取することと、コーヒー、お茶は避け、できるだけ、室温に近い水を飲むことも大切ですよ。

3.代謝をサポートするサプリメントを利用する
糖代謝や脂質代謝に欠かせない、クロムや亜鉛やマグネシウム、ビタミンB群をきちんと摂取することによって、運動の効果をより実感しやすくなります。

 

こんなふうに、生活の中のちょっとした工夫で、メタボ対策を始めてみませんか?

地道にコツコツ続けていけばやがては近いうちに・・・

「ズボン、ちょっとゆるくなってきましたよねぇ」

「あれ?お腹、少しへっこんだんじゃないですか?」

といった、今度は逆に嬉しいご指摘を頂けるかも!


でも実際は、なかなか食事制限や運動などを頑張っていても、なかなか数値が下がらないと悩んでおられる方は多いのです。

どうして、なかなか改善しないのでしょうか。

実は、それには深〜い訳があるのです。

その訳とは何でしょうか?

それは実は、糖尿病の本当の原因は、単に食事の摂り過ぎや、運動不足だけではないからです。

えっ!?
じゃあ、何が原因なの?

そのことは、よろしければ次のお話から調べてみてください。

↓ ↓ 下記をクリック ↓ ↓

糖尿病の本当の原因とは?

 

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