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糖尿病のお薬を徹底解説!

どんなお薬があるの?

糖尿病の治療の2大柱は、なんと言っても「食事療法」と「運動療法」

この2つ、簡単なようでいて、とっても難しいですよね。

そもそも、2型糖尿病になる方は、この2つが出来ていないからこそ・・・ってことですからね・・・

いきなり最初から耳が痛いですみません・・・(苦笑)

今回は薬について詳しくお話しますが、とくに肥満気味の方は薬物療法に入る前に食事・運動療法をより一層強化することが急務と言えます。

一方、やせた方はというと・・・

この場合は、1型糖尿病の方に多く、とくに「体重の減少が著しい」「年齢が若い」という方は、薬物療法としてインスリン注射を行う必要がありますよ。

ちなみにHbA1cが8.5%以上だとインスリン療法も考えるレベルになると言われています。

じゃあ、2型糖尿病の場合はというと、HbA1cが7%以上だと経口薬を使うレベルということになるわけです。

みなさんの中でも糖尿病のお薬を飲まれている方はたくさんおられることと思いますが、でも、こんな風に考えている方も多いですよね。

実際にどこまで効果があるの?
このまま飲み続けなければいけないの?
薬の副作用が心配・・・

薬だけではなく、何だってメリット・デメリットはつきもの。

そこで、今回は糖尿病の薬について徹底解説しますよ。

ご一緒に薬について考えてみましょう!

1型糖尿病の方は、治療といえばインスリン注射になりますよね。でも、2型糖尿病の場合、たくさんの薬がある中で、いったいどの薬が自分の症状に合っているのか、素人ではわからない部分も
たくさんあるはず。

もちろん、医師の指示に従うことは大切。そのためにも、やはり自分の飲む薬がどんな作用や副作用があり、どうやって飲むことでより効果が発揮できるかなどを知りたいと思いませんか?

これらの情報を知ることで、医師の指示を信頼できる裏付けにもなるし、結果的に、間違った使用方法を避けることにもつながりますよね。

では、さっそく糖尿病の薬にはどんな種類のものがあるのかというところから見ていきましょう!

糖尿病の薬には、「インスリン注射」と「経口血糖降下剤」がありますが、2型糖尿病の方が飲む経口血糖降下剤には、次のようなものがありますよ。

製品名とその薬のメリット・デメリット・注意事項を簡単にまとめておきますので、あなたが飲んでいる薬と照らし合わせてみてくださいね。

○スルホニル尿素(SU)薬
代表的な製品名:アマリール、オイグルコン、グリミクロン
メリット:血糖を下げる働きがある
デメリット:低血糖になる可能性もある
注意事項:肥満があると使いにくい

○フェニールアラニン誘導体
代表的な製品名:スターシス、グルファスト
メリット:即効性があり食後の血糖値を下げる働きがある
デメリット:服用から食事までの時間が空くと低血糖を起こすことも
注意事項:即効性があるので服用後10分以内に食事をする

○α−グリコシダーゼ阻害薬
代表的な製品名:ベイスン、グルコバイ
メリット:食後の高血糖を抑える働きがある
デメリット:まれに肝機能障害が起こる可能性がある
注意事項:必ず食前に服用し、服用後10分以内に食事をする

○ビクアナイド(BG)薬
代表的な製品名:ジベトスB、グリコラン
メリット:穏やかに血糖を下げる働きがあり低血糖を起こしにくい
デメリット:一部の患者さんに乳酸アシドーシスを起こす可能性あり
注意事項:重度の肝障害や腎障害の方には使えない

○チアゾリジン誘導体
代表的な製品名:アクトス
メリット:血糖を下げる働きがあり低血糖を起こしにくい
デメリット:貧血、浮腫、血液検査血の上昇などが認められることも
注意事項:定期的に肝機能検査を行う

 

こういった、様々な種類のお薬があるんですね。

では、次にこれらの薬の中でも、特によく用いられているお薬、

そしてみなさんによく知っておいてほしいお薬である
「アマリール」「アクトス」について詳しく見てみましょう!




アマリールはどんなお薬?

では、「アマリール」っていったいどんなお薬なのかについて、考えてみましょう。

アマリールは、先ほどもご紹介したように、スルホニル尿素(SU)系の血糖を下げるお薬で、現在もっとも使用頻度の高い経口血糖降下薬なんですよ。

「2型糖尿病の薬物治療に関する調査2009(日経メディカルオンライン)」の調査で、81.5%ともっとも処方率が高い2型糖尿病の治療薬というわけです。

この薬は、すい臓のβ細胞を刺激することでインスリン分泌を促し、血糖を下げる働きが期待できますが、食事療法と運動療法をやってもあまり効果がない場合に処方されます。

久留米大学医学部糖尿病性血管合併症病態・治療学の山岸昌一教授は、アマリールの働きについてこんな風に評価しています。

「効果、多面的作用、安全性の面でその他のSU薬にはないメリットが期待できる」

アマリールは第三世代SU薬と呼ばれ、第二世代SU薬から切り替えることで、BMI25以下では体重の増減はないものの、BMI25以上の場合、飲み始めて4週目頃より体重が減少することなども報告されているんですよ。

また、インスリンの分泌を促すだけではなく、インスリンの感受性を改善する働きもありますので、BMIに関わらずHbA1cが低下することも確認されています。

服用は1回1mgから開始し、状態を見ながら徐々に増やしていきます。朝または朝夕、食前または食後に飲みますが、1日に飲む量はどんなに多くとも6mgまで。

飲み過ぎれば中毒となり、低血糖を起こす可能性が高くなりますから、決められた量を飲むことが重要ですよ。

「たくさん飲めば、血糖値も下がるだろう」

なんて、安易な発想は危険ですからやめてくださいね!

では、次に現在、アマリールに続いてよく処方されている「アクトス」ってどんな薬なのか?

そのことについて、考えてみましょう!


アクトスってどんな薬?

先ほどもご紹介した、「2型糖尿病の薬物治療に関する調査2009(日経メディカルオンライン)」の調査で、70.7%とアマリールに次いで処方率が2位の治療薬。

それが、「アクトス」です!

アクトスは、インスリン反応性(抵抗性)改善剤で血糖値を下げるお薬です。新しい経口血糖降下薬として注目を集め、肥満の方や血液中のインスリンがある程度高い方、つまり2型糖尿病患者への治療に使われているんですよ。

「低血糖を起こす心配はないの?」

気になるところはソコ!ですよね?

でも、アクトスは単独で飲むのなら低血糖を起こす心配は、ほぼないとされています。

インスリンの反応性を改善する薬ってことは、インスリンに対する体の感受性を高める働きをしてくれます。その結果、血糖中の糖分は筋肉などに取り込まれていくんですね。

ですから、インスリンの働きが良くなり、血糖値が下がるというわけです。

アクトスは、インスリンそのものの分泌を増やす働きはしないものの、とくに2型糖尿病の場合、将来起こりうる合併症に備えて、アクトスなどのお薬で、毎日の血糖値を管理していくことが重要と考えられています。

アクトスは、低血糖などの副作用が、他のお薬に比べて少ないため、よく用いられているお薬です。

しかし、食事療法も運動療法もせず、安易にこの薬に頼っているのは当然ダメですよ。

2型糖尿病のAさん(47歳・女性)の例ですが、アクトスを飲み始めて効果があったため、ついつい我慢していたケーキやスナック菓子を食べるようになり、毎朝行っていた1時間のウォーキングも30分に減らしてしまいました。

すると、2カ月後には体重が5キロも増えてしまい、かえって逆効果になってしまったそうです。

あくまでも、アクトスをはじめとした糖尿病の薬は、食事療法と運動という、基本的な治療を行っても効果がいまひとつというときに使用する薬だということを忘れないでくださいね。

アクトスの場合、この薬の影響で食欲が増すこともありますから、基本的な治療はきちんと続けた上で、プラスαとして使用しましょう!

それから補足になりますが、アクトス単独での投与なら低血糖の心配はあまりないと言いましたが、他の血糖降下薬と一緒に服用すると、低血糖になることもありますので、その辺はお医者さまと相談しながら服用してくださいね。

こうなると、薬は飲みたし、でも副作用は怖し・・・

というところでしょうか?

お薬の賢い利用の仕方とは、一体どういうものでしょうか?

次に一緒に考えてみましょう!


お薬との賢い付き合い方

お薬には、メリットとデメリットがあるのはよく分かるけれど、じゃあ実際どのように付き合っていくのが賢いのでしょうか。

たとえば、アマリールなどのスルホニル尿素(SU)薬の場合、すい臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促しているわけですね。

それ故に、長い間この薬を飲むことで徐々にβ細胞を弱らせ、最後にはまったく効かなくなってしまうんです。

その数は、統計的に見るとスルホニル尿素(SU)薬だけで無理に治療を続けた場合、毎年7〜10%の患者さんで効果がなくなると言われています。

その結果、β細胞が枯れてしまいインスリンでの注射治療を始めざるを得なかったという患者さんも多いのです。

そこで、救世主的に登場したのがチアゾリジン誘導体の「アクトス」

脂肪細胞は肥大すると「悪玉脂肪細胞」として糖尿病に悪さをし、小さくなると「善玉脂肪細胞」として良い働きをしてくれます。

アクトスは、まるで乳酸菌が善玉菌を増やすように、悪玉脂肪細胞を善玉脂肪細胞に置き換えてくれるんです!

ですから、とくに内臓脂肪がごっそりあるメタボに悩む糖尿病の方にはとっても効果的。

ただし・・・

アマリール同様、副作用の心配もあります。

アクトスの場合、女性の発現率10%以上の割合で浮腫(むくみ)の副作用が現れることがあるんですね。さらに、インスリン併用時だとその比率は30%近くにまで達します!

また、もともと心臓が弱い方の場合、心臓に負担がかかるため心不全の恐れもありますし、手足のむくみや急激な体重増加、動悸などといった症状が出ることありますよ。

重度の副作用として、まれに肝障害を起こすことも報告されているため、アクトスを服用する場合には、定期的な肝機能検査を行う必要もあるんですね。

以前に、こんな医療事故があったのを覚えていますか?

山形の県立病院で処方された「アマリール」を飲んだ患者が意識不明になった・・・という事故です。

これは、「アマリール」と「アルマール」という薬とを間違えて処方してしまったことによる事故で、幸いブドウ糖を注射して意識は回復したと言います。

ですがこういう事例は、お薬が実は危険な物だ、ということを意識させるものとなりましたね。

たとえば、食パンだと思って、フランスパンを間違って食べてしまっても、意識不明になることはありませんよね?

でも、お薬の場合は、そうなってしまう危険があるんです。

つまりお薬は、体にとってある場合は、毒のような働きをしてしまう場合があるんです。副作用などが必ずあることは、そのことをよく物語っていますよね。

だからこそ、処方された薬がどんなものなのかを、きちんと自分自身で勉強したり確認したりすることが大切だと思いませんか?

確かに薬には大きなメリットもあるため、副作用ばかりを取り上げていてもはじまりません。

ただし、痛み止めで虫歯が治らないのと同じように、これらの糖尿病治療薬はあくまでも「対処療法」の枠を脱し切れていないのです!

研究や開発が進み、以前よりお薬の質は格段に良くなっていると言われてはいるものの、糖尿病治療薬にもまだまだ限界がある、ということなんですね。

1型糖尿病の場合、薬物療法に頼らざるを得ない現状がありますよね。でも、2型の方なら自分の努力と意思の強さで、薬に頼らずに糖尿病と闘っていくことは可能なはずです。

そして、薬を飲むなら一時的な対処法と考えて上手に使い、毎日の食生活や適度な運動と安全なサプリメントをプラスαしてあることに重点を置くことも大切ですよ。

あるお医者さんは、こんなことを言いました。

「病気を治すのは、医者でも薬でもない。患者の強い意志である」

この言葉ほど、2型糖尿病に当てはまる言葉はないように思いませんか?

自分が服用するかもしれないお薬が、一体どういうものなのか、どんなメリット・デメリットがあるのかを、よく知ること。

安易にお薬に頼り過ぎないこと。

まずは、生活習慣の改善が最も重要であることを認識すること。

薬が病気を治すのではない。自分の強い意志と、努力がそうするのである。

こんなことを意識して、しっかりと糖尿と闘っていきたいですね!

今回のまとめ

さて、今回は2型糖尿病患者の薬物療法に使われる糖尿病の薬について、学術的なデータや体験談も交えてお話させていただきましたが、いかがでしたか?

少しまとめてみましょう!

○肥満の場合、薬物療法に入る前に食事・運動療法をさらに強化する必要がある
○HbA1cが7%以上だと経口薬の使用レベルである
○経口薬は、食事・運動療法をやってもあまり効果がない場合に処方される
○スルホニル尿素(SU)薬だけで無理に治療を続けると、β細胞が枯れてインスリン治療が必要となる
○チアゾリジン誘導体は、悪玉脂肪細胞を善玉脂肪細胞に置き換えてくれるが、浮腫や急激な体重増加などの副作用もある
○薬だけに頼らず、粘り強く生活習慣の改善に取り組む

いかがだったでしょうか。
糖尿病に関するお薬の知識をしっかりと得て、自分がどのような仕方で糖尿病と闘っているかを
理解することは、とっても大切だと言えるのではないでしょうか。

しかし・・・病院で処方されたお薬を飲んでいたとしても、なかなか改善されないという方が
多くおられます。

がんばって食事制限をしても、運動を続けていても、処方されたお薬を飲んでいても
ナカナカ糖尿病が改善されないのはどうして?
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