基礎講座一覧

なるほど糖尿コラム

基礎編1 糖尿病についての基礎
Yahoo!ブックマークに登録

糖尿病講座トップ >糖尿病のお薬を徹底解説!

糖尿病のお薬を徹底解説!

糖尿病の治療は、「食事療法」と「運動療法」のふたつが主流です。しかし、どちらも簡単なようで難しい治療でもあります。そもそも2型糖尿病を発症している方は、食事と運動の管理ができていないことが原因で病気を引き起こしています。
食事と運動の管理ができていない方は、肥満気味の体型となり2型糖尿病を発症しやすい体になっていきます。2型糖尿病が発症したら、食事療法や運動療法で体の状態を整える治療をまず行います。食事と運動の管理を行っても糖尿病の症状が改善されない場合、薬による治療を行います。

また、糖尿病でも2型ではなく1型糖尿病が発症している方は、「体重が急に減少した」や「年齢が若い」などの要因が見られた場合、インスリン療法を行う必要があります。HbA1c値の結果も、8.5%以上だとインスリン療法を行う可能性が高くなります。2型糖尿病の方も、HbA1c値が7%以上だと経口薬を使用しないといけないレベルに達するといわれています。
薬を服用して糖尿病の治療を行うときは、「薬の効果は本当にあるのか」や「このまま一生飲み続けるのか」「薬の副作用が心配」などの疑問が出てきます。
そんな疑問を解決するために今回は、糖尿病の治療に使用される薬について詳しくご紹介します。

主に糖尿病で使われている治療方法

2型糖尿病の方は、食事療法や運動療法を行っても症状が改善されない場合、インスリンよりも先に経口血糖降下剤の薬による治療を行います。しかし、2型糖尿病の方に処方される薬は、種類が多いので自身の症状に合っているのかが分からない場合もあります。
もちろん、医師の診察を受けて薬を処方されているので、安全性が高い薬を服用します。しかし、処方された薬をただ服用するのではなく、その薬にどのような作用があるのか、副作用が出ることがあるのか、どのようにして服用すると効果が発揮されるのかなどを知っておくことが大切です。これらの情報を知っておくことで、医師の判断が正しいことを理解し、間違った服用方法を避けることにつながります。

糖尿病に使われている薬は、「インスリン注射」と「経口血糖降下剤」があります。2型糖尿病の方は、経口血糖降下剤を服用しながら、血糖コントロールを行う必要があります。
以下、経口血糖降下剤の主な薬の製品名とメリットやデメリット、注意事項をまとめてみました。

・スルホニル尿素(SU)薬
代表的な製品名は、「アマリール」・「オイグルコン」・「グリミクロン」です。メリットは血糖値を下げる働きがあり、デメリットは低血糖になる可能性があります。肥満体質の方には、スルホニル尿素(SU)薬の作用が効きにくいので注意が必要です。

・フェニールアラニン誘導体
代表的な製品名は、「スターシス」と「グルファスト」です。メリットは、即効性があるので食後に服用すると血糖値を下げる働きを期待できます。しかし、服用してから食事まで時間が空くと低血糖を引き起こすデメリットもあります。そのため、食事をした後は10分以内に服用することが必要です。

・α-グリコシダーゼ阻害薬
代表的な製品名は、「ジベトスB」と「グルコバイ」です。メリットは、食後に服用することで高血糖を抑制する働きを期待できます。しかし、まれに肝機能障害を引き起こす可能性があります。そのため、服用する際は、肝機能に異常がないか検査する必要があります。また、食前に必ず服用して10分以内に食事しないと効果を期待できないので注意が必要です。

・ビグアナイド(BG)薬
代表的な製品名は、「ジベトスB」と「グリコラン」です。メリットは、穏やかに血糖を下げる働きが期待できるので低血糖を起こしにくくできます。しかし、一部の方には体内の乳酸が増加して乳酸アシドーシスを引き起こす可能性があります。また、重度の肝障害や腎障害を持っている方は服用できないので要注意です。

・チアゾリジン誘導体
代表的な製品名は「アクトス」です。メリットは血糖を下げる働きがあるので低血糖を引き起こしにくい特徴があります。しかし、貧血やむくみなどが起こることもあります。また、重篤な肝機能障害を持っていると服用できないので、定期的に肝機能検査を行う必要があります。

以上、糖尿病の治療で使用されることが多い経口血糖降下剤の薬のご紹介でした。上記の薬の中でも、スルホニル尿素(SU)薬にある「アマリール」とチアゾリジン誘導体の「アクトス」がよく糖尿病の治療薬として使われています。

糖尿病で主に使われている薬「アマリール」と「アクトス」とは

現在、糖尿病の経口血糖降下剤として主に使われている薬は、「アマリール」と「アクトス」です。それぞれどんな薬なのか、以下で詳しくご説明します。

・アマリール
アマリールは、スルホニル尿素(SU)系の薬で血糖値を下げる薬です。アマリールの効果は、すい臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促して血糖を下げる働きを期待できます。アマリールが処方されるときは食事療法や運動療法の効果があまり見られないときなので、糖尿病だと診断されてすぐに処方される薬ではありません。
久留米大学医学部糖尿病性血管合併症病態・治療学講座教授の山岸昌一氏は、アマリールについて「糖尿病に対する効果や多面的な作用、安全性の面で他のスルホニル尿素(SU)薬にないメリットを期待できる」と高く評価をしています。
アマリールは第3世代SU薬と呼ばれており、第2世代SU薬から切り替えて糖尿病を改善できるように促すことが増えています。
アマリールを服用し始めたら、体重が健康的なのかどうかを測るBMI数値の変化が見られるようになります。アマリールを処方されてからBMI数値が25以下だと体重の変化がないものの、BMI数値が25以上だと4週目頃から体重が減少していくと報告されています。他にも、インスリンの分泌を促すだけでなくインスリン感受性を改善する働きがあります。そのため、BMIの数値だけでなくHbA1cの数値が低下することも確認されています。

アマリールの服用は、1回1mgから開始して体の状態を確認しながら少しずつ増やしていきます。服用するタイミングは、朝のみの1回か朝夕の2回の食前または食後に服用します。1日にアマリールを服用してもよい量は、最大6mgまでなので、医師が体の状態を確認しながら量を決めていきます。もし、服用する量が決められた量よりも多くなった場合、中毒となって低血糖を引き起こす可能性が高くなります。アマリールを服用するときは、必ず医師が決めた量のみを服用するようにしましょう。

・アクトス
アクトスもアマリールと同様に糖尿病の経口血糖降下剤として処方されることが多い薬です。アクトスは、チアゾリジン誘導体のひとつでインスリン抵抗性を改善し、血糖値を下げる薬です。日本では1999年に承認された薬であり、比較的にまだ新しい経口血糖降下剤です。アクトスが使われ始めたときは、肥満体質の方や血液中のインスリンが高い方などの2型糖尿病の治療によいと注目を集めました。

アクトスを単独で服用する場合、糖尿病の薬に多い低血糖の症状を引き起こす心配がほとんどないとされています。ただし、他の経口血糖降下剤の薬と一緒にアクトスを服用する場合は、低血糖になる可能性があるので、担当医の指示に従って服用するようにしましょう。

アクトスはインスリン抵抗性を改善できる薬なので、インスリンの感受性を高める働きがあります。感受性が高まれば、インスリンの働きがよくなって血液の中にある糖分を筋肉など本来必要な部分へ取り込めるように働きかけます。そのため、血糖値を正常に保てるところまで下げて保ちやすくできます。2型糖尿病のリスクを下げるために毎日の血糖値を管理しやすくなる薬なので重要な役割を持っています。
しかし、アクトスにはインスリンの分泌そのものを増やす働きがありません。アクトスを服用すれば、血糖値のコントロールが行いやすくなるからといって、食事療法や運動療法を行わずに過ごすことは逆効果の作用を引き起こします。
例えば、2型糖尿病を発症した方の中にアクトスを服用し始めてから体の状態がよくなったという方がいます。体の状態が良好になったので、これまで我慢していたケーキやスマックなどのお菓子を食べるようになりました。同時に、毎朝行っていた1時間のウォーキングも30分に減らしたのです。その結果、アクトスを服用しているにもかかわらず2カ月後には、体重が5kgも増加しました。

あくまでもアクトスを始めとする他の糖尿病の薬は、食事療法と運動療法の基本的な治療を行っても効果があまり期待できないときに使う薬なので、基本的な治療も続ける必要があります。
また、アクトスの影響で食欲が増加することもあります。基本的な治療を続けながら服用しなければ効果を期待できない可能性が高くなるので、アクトスを処方されたらきちんと食事療法も運動療法も行うことが大切です。

賢い糖尿病の薬との付き合い方

どんな病気の薬でもメリットとデメリットがあります。そのため、自分が服用している薬のメリットとデメリットを把握し、賢く付き合っていく必要があります。
例えば、アマリールなどのスルホニル尿素(SU)薬を服用する場合、すい臓のβ細胞を刺激し、インスリンの分泌を促します。2型糖尿病の方は、インスリンの分泌が上手くいかないことが原因で発症するので高い効果を期待できます。しかし、長期間スルホニル尿素(SU)薬を服用することになったら、すい臓に刺激を与え過ぎてβ細胞の働きを低下させていき、最終的に薬を服用しても全く効かない状態へ変化していきます。統計的に無理にスルホニル尿素(SU)薬で治療を続けた糖尿病患者の場合、毎年7%〜10%の患者が効果を実感できないようになったと報告があります。スルホニル尿素(SU)薬の効果が効かなくなってきたらすい臓のβ細胞が死滅している証拠なので、インスリンを注射で注入する治療を始める必要があります。

しかし、チアゾリジン誘導体のアクトスが登場したことで糖尿病の薬による治療が変わりつつあります。
糖尿病と肥満は深い関係があります。肥満の原因である脂肪細胞に対してアクトスは、高い効果を発揮します。本来、脂肪細胞は肥大しなければ善玉脂肪細胞として体にとって必要な働きをします。しかし、2型糖尿病の方の脂肪細胞は、肥大すると悪玉脂肪細胞に変わり、糖尿病を悪化させることがあります。この場合、悪玉脂肪細胞を体から減らさないと糖尿病を改善できません。そんなときにアクトスを服用すれば、悪玉脂肪細胞を善玉脂肪細胞に置き換える作用を期待できます。そのため、アクトスを服用すれば、内臓脂肪を減少させて効果的に体重を減らしていくことができます。
しかし、アマリールなどのスルホニル尿素(SU)薬と同じくアクトスにも副作用の心配があります。アクトスの副作用は、女性が服用した場合10%以上の割合でむくみが起こります。さらに、インスリン注射などを併用していると30%近くまで副作用が起こる可能性が高まります。
また、心臓に負担がかかるので心臓が弱い方だと心不全が起こる恐れもあります。他にも、食事療法や運動療法をせずにアクトスを服用すると食欲が増すので、体重増加が起こったり、激しい動悸が起こったりなどの症状が起こることもあります。
重度の副作用だと、まれに肝障害を起こすことがあります。アクトスを服用するときは、定期的に肝機能検査を行う必要があります。

服用する薬を把握しておかないと医療事故が起こることも

糖尿病の薬は、似たような名前の薬が多くあります。以前、山形の県立病院で起こった「アマリール」を間違えて服用した別の病気を抱えた患者が意識不明になったという医療事故がありました。この事故は、本来処方するはずだった「アルマール」と「アマリール」を間違えて処方し、知らずに服用した患者が低血糖状態になり意識不明となったのです。幸い、ブドウ糖を注射で体に注入したことで回復しました。
このように薬は、服用する人によって「良薬にもなり、毒薬にもなる」ことが分かります。そのため、自分に処方された薬の知識を得ておかないと、医療事故を起こす可能性が高くなります。
近年、さまざまな薬の研究や開発が進んで以前よりも薬の質が上がっています。しかし、病気を改善するために必要であっても副作用があるのを理解しなければなりません。また、糖尿病の薬に限定すれば、限界がまだまだあることも理解しておく必要があります。

糖尿病を改善するには強い意思が大事

1型糖尿病の場合、薬物療法に頼らなければならない現状があります。しかし、2型糖尿病の方なら食事療法や運動療法を続けるために意思を強くし、自分の努力で糖尿病と闘うことも可能です。治療に薬が必要になっても、食事療法と運動療法を続けて糖尿病を改善していくことを意識しなければなりません。しかし、食事療法や運動療法を行っても糖尿病がよくならないこともあります。糖尿病の症状がよくならないときは、アルマールやアクトスなどの血糖コントロールを行いやすくなる薬を処方してもらい、食事療法と運動療法も続けながら症状を改善していく必要があります。中には、薬を服用し始めて症状が改善されてきたからと食事療法や運動療法を怠る方もいます。しかし、基本的な治療を行わなければさらに糖尿病を悪化させることもあります。
このことから、「安易に薬に頼り過ぎない」「生活習慣を改善することが大事」「薬が病気を改善するのではなく自分の意思で改善していくことを意識する」との3つの重要なポイントがあることが分かります。この3つのポイントを意識して糖尿病と闘えば、2型糖尿病を克服できるかもしれません。合併症などのリスクを抱えないためにも、自分に処方された糖尿病の薬について医師から説明してもらい、効果や副作用についての知識をつけて治療を続けるようにしましょう。そうすれば、糖尿病の薬と賢く付き合っていけるので、治療効果を実感しやすくなります。

↓ ↓ 下記をクリック ↓ ↓

糖尿病の本当の原因とは?
糖尿病の本当の原因とは?

▲ページのトップに戻る



あなたはどこまで「糖尿病」を知っていますか? まだまだ知って下さい「糖尿病」について。
「糖尿病」の本当の恐ろしさは合併症です。 放っておくと恐ろしい事態を招く「ドロドロ血液」。

くたばれ!糖尿病

糖尿のなぜ?どうして?を徹底解説
糖尿のそこが知りたい!を完全解決

詳しくはこちら

↓メールアドレスを入力する

まぐまぐ公認 殿堂入りメールマガジン くたばれ糖尿病

このホームページに掲載されている全ての画像、文章、データ等の無断転用、転載を固くお断りさせていただいております。