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基礎編1 糖尿病についての基礎
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糖尿病を起因とする腰痛には何が関係しているの?

糖尿病による高血糖や、神経障害の合併、それに肥満などのため
に、糖尿病の人はそうではない人に比べて腰痛になりやすいのでしたね。

今回はさらに一歩踏み込み、糖尿病と腰痛の関係にクローズアップしたいと思います。

骨粗しょう症による腰痛と、糖尿病の意外な関係

腰痛の原因のひとつに、「骨粗しょう症」があげられます。骨粗
しょう症とは、加齢や閉経、投薬などのために、骨の密度が薄く
もろくなってしまい、変形や骨折などの症状が起きやすい状態を
指します。

骨粗しょう症自体で腰痛は起こりませんが、背骨がもろくなり変
形しやすくなると、腰回りの筋肉へ負担が常にかかるようになり、
それによって筋肉が過度に疲労を起こし、慢性的な腰痛が引き起
こされることがあります。

この骨粗しょう症と、糖尿病に何か関係でもあるの?と思った方。

実は、大ありなんです。

糖尿病になると、普通の人に比べて骨粗しょう症にかかりやすく
なります。結果として骨がもろくなり、骨折しやすくなってしま
います。

そのリスクはなんと健康な人の2倍以上!

なぜ、糖尿病になると骨粗しょう症にかかりやすくなるのでしょ
うか。

その原因は、インスリンにありました。

糖尿病になると、インスリンの分泌が低下する可能性が高いこと
は、皆さんご存知の通りですね。

意外と知られていませんが、私たちの体を構成する「骨」は、一
度作られたら終わりというわけではなく、毎日少しずつ溶かされ
カルシウムとして血液に流れ出しています。

それは、ちょうど夏の日のアイスクリームのように、どんどんど
んどん溶けていくのです。しかし、同時に、それを補うように新
しい骨が毎日作られています。

ちょうど、溶けるそばから新しいアイスクリームがどんどん絞り
出されている状態を想像すると良いでしょう。

この、溶けるバランスと、作られるバランスが一定しているから、
常に骨が壊れることなく保っていられるわけです。

一方、この絶妙なバランスが崩れてしまった状態が、骨粗しょう
症です。インスリンが体内で不足すると、血糖値を下げることが
できないだけでなく、この骨を形成する機能もまた低下させてし
まいます。

それだけでなく、腎臓で作られる活性型ビタミンDという、骨の形
成を助けるビタミンの産生をも低下させてしまいます。

またインスリンそのものにも、骨芽細胞(こつがさいぼう)という
骨を作る細胞を増やす働きがあるため、インスリン分泌が低下す
ると、骨芽細胞が増えず、骨を作ることが難しくなります。

結果として、骨を作るスピードがどんどん遅くなってしまって、
溶けるスピードに間に合わなくなってしまうのです。

糖尿病によるインスリン分泌の低下が、骨粗しょう症を引き起こ
し、結果として骨の変形による腰痛が起こりやすくなるのがおわ
かりいただけたでしょうか。


ストレスが原因である可能性

言うまでもないことですが、糖尿病を患うことでのストレスは、
筆舌に尽くしがたいものがあります。

終わりの見えない食事療法や運動療法、薬物療法を続けることへ
の疲労感はもとより、病気の悪化や合併症に対する漠然とした不
安など、ストレスの原因となるものをあげればキリがありません。

思わずため息が漏れるというもの。

前回から、糖尿病が腰痛を引き起こしやすい原因をお話してきま
したが、近年注目されているものが、糖尿病をはじめとするあら
ゆるストレスによる腰痛です。

前回で、腰痛を引き起こす原因の8割が不明とお話しましたが、ア
メリカをはじめとする欧米では早くから、腰痛の再発や慢性化に
は、病気によるものだけでなく、心理的、社会的なストレスに原
因があると考えられてきました。

ではなぜ、ストレスが溜まると腰痛が起こるのでしょうか。

それは、「自律神経の乱れ」のせいではないかと考えられています。

どういうことか説明しますね。

過労や悩みなどの身体的、精神的ストレスにさらされていると、
心拍や発汗、消化器官などの身体や心のバランスを整える自律神
経に乱れが生じます。

これはちょうど、リラックスできない状態と同じこと。まるで同
じ椅子に長時間座らされているかのように、筋肉がこわばり血流
も滞りがちになるのです。

結果、筋肉の組織が疲労し、腰痛が引き起こされると言われてい
ます。

さらに、近年解明されてきた、痛みをコントロールする脳のメカ
ニズムにも注目が集まっています。これは、「ドーパミンコント
ロール」と呼ばれています。

ドーパミンという痛みを緩和させる物質があるのはご存知でしょ
うか。例えば、ランナーズハイと言われる状態がそれです。長時
間のマラソンなど、極限のストレス状態に体がさらされると、あ
まりにも辛くてしかたがないために、脳がそれを緩和させようと
して、ドーパミンという快楽を感じさせる物質を脳内に放出する
のです。

そのため、ランナーは長距離マラソンの最後に差し掛かると、な
んとも言えない快楽状態を感じることがあるのだそうです。

ここまで大量のドーパミンでなくても、少量であれば、ちょっと
した腰痛や頭痛の際にも、痛みを緩和するために放出されている
そうです。

ところが、日常的に慢性疲労や持続的なストレスを受け続けてい
ると、自律神経が乱れるとともに脳内物質のバランスが崩れ、こ
のドーパミンシステムが機能しなくなります。

すると、痛みを緩和させるドーパミンの分泌が減少してしまい、
本来ならば感じなくてすむ痛みをも感じるようになります。

さらにこの状況が続くと、ドーパミンの分泌はますます枯渇し、
より痛みを強く感じるようになるそうです。結果、腰痛をはじめ
頭痛などあらゆる痛みが強く感じられてしまうのだそうです。

強いストレスが加わり続けると、前出のように自律神経が乱れ、
腰痛などの症状が起こりやすくなります。

したがって、治療のためとは言え、過度なダイエットや食事制限
などで自分を追い込みすぎるのは良くないことといえるでしょう。

ときにはリラックスして休ませてあげることで、ストレスを緩和
し自律神経への負担を軽くすることができるのです。


今回のまとめ

一見、関係性が薄いと思われる糖尿病と腰痛ですが、実は意外に
も深い関係があることがおわかりいただけたでしょうか。

肥満、糖尿病性神経障害、インシュリン分泌不足、そしてストレ
スの4つが、腰痛を起こしやすくさせる原因なのです。

でもご安心を。これらは、いずれも、糖尿病の治療がうまくいく
ことで緩和されると考えられています。

焦らず、追い込まず、しっかり向き合いつつ、糖尿と闘っていこ
うではありませんか。

・インスリン分泌不足があると、骨粗しょう症をひきおこしやすい

・骨粗しょう症は、腰痛のひとつの原因である

・ストレスが溜まると自律神経が乱れ腰痛が起こりやすくなる

・痛みを感じにくくさせる「ドーパミンシステム」は、ストレスにより機能が低下する


→ 関連項目 糖尿とメタボの危険な関係とは?


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