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糖尿と肝臓病の関係とは?

まずはメタボと肝臓病の関係を理解しよう!

「なんか今日は胃が痛いな〜・・・」

「腸の具合が悪いのか、お腹が痛いよ〜・・・」

時々、こういうふうに、体の内臓のどこかが痛い、調子悪い、と言うことってありますよね。

では・・・

「イテテテ・・・肝臓が痛いな〜〜」

なんて言ったことありますか??

聞いたことありますか??

恐らく、ほとんど無いですよね。

肝臓は痛みを感じない、と言うお医者さんもいるぐらいです。

肝臓はよく、沈黙の臓器と呼ばれますが、それは肝臓には痛みを感じる神経がほとんどないからだと言われています。

しかし、もし肝臓にずっと負担をかけ続ける生活をしていると、肝臓そのものは痛まないものの、様々な自覚症状によって、肝臓の悲鳴が聞こえてくるかもしれません。

体のだるさ、吐き気、食欲不振、黄疸など・・・

こういった自覚症状が出始めると、肝臓の機能がかなり低下していることが予想されるんです。

肝臓の機能がかなり弱ってしまうと、生活はある意味一変してしまいます。

お酒は駄目、食事は粗食、お薬も飲めるものが限られる、など。

ほんとに、なんだか侘しいですよね〜(汗)

ですから、痛いともかゆいとも言わず、ずっと働いている肝臓は大切にしないといけません。

特に、糖尿病の方はこの肝臓の機能低下に陥りやすく、肝臓の数値も悪化する傾向があり、いずれ合併症としての肝臓病になってしまう危険が高いと言えます。

では、糖尿と肝臓の関係について、今回の記事でしっかりお勉強してみましょう!!


■肝臓の働きとは?

肝臓の数値を気にされている方は、大変多いですね。

お酒がお好きな方は特にそうですが、実はお医者さんも、血液検査などの際には、肝臓の数値に注目しているのです。

なぜなら、肝臓の数値が悪いと、お薬を出すことが難しかったり、処方するお薬が制限される場合があるからです。

肝臓は、食事でもお薬でも、体に摂り入れる物と直結していると言えます。肝臓には主に3つの基本的な働きがありますよ。

1、代謝(合成)

たとえば栄養いっぱいのお食事をしたとしても、それがそのまま体の隅々にまで運ばれる訳ではありません。胃や腸で分解された後、肝臓に一旦運ばれます。そして肝臓は、様々な栄養素を、体の各部が最も吸収しやすい形に代謝、つまり合成します。

どういうことかと言うと、たとえば脂質を含む食事をしたとしましょう。でも、肝臓は脂質を、コレステロール、リン脂質、中性脂肪などに変えて、体の各部に送り込んでいるのです。同じ事は、タンパク質や糖質などにも言えるんです。

肝臓は、栄養素を体が吸収しやすい様々な形に合成するという、大切な役割を担っている訳なんですね。

2、解毒と分解

食べた物などには、食品添加物やばい菌などの、体にとって有害な物が含まれている場合があります。そういった物を、肝臓は解毒する役目があります。たとえば、アルコールなどもそれに含まれます。
お酒を飲むと、肝臓は一生懸命アルコールを分解します。ですから、お酒をたくさん飲まれる方は、肝臓の機能が弱くなってしまう場合が多いんですね。

3、貯蔵

この貯蔵という働きの中でも、最も有名なのは、体のエネルギー源であるブドウ糖をグリコーゲンの形に変えて貯蔵していることでしょう。そして必要な時に貯蔵しているグリコーゲンを放出します。
さらに肝臓には、クロムなどの必須ミネラルなども貯蔵されています。

このように肝臓には、代謝合成・解毒分解・貯蔵という大きく分けて3つの働きがありますが、とても重要なポイントとして・・・

基本的に食べた物は、肝臓を経由するということがあります。

食べ物など、体に摂り入れる物は、肝臓にいわば直結していることになりますね。ですから、解毒の部分でもご紹介したように、体にとって悪い物を摂り入れると、それは肝臓に負担をかけていることにもなる、ということなんです。

そして、そういう生活習慣が続く事で、徐々に肝臓の機能が弱っていってしまうんですね。

肝臓の基本的な働きをご紹介しましたが、では次に、メタボと肝臓の関係について、みていきましょう!

 

■メタボと肝臓病の関係について

糖尿と肝臓病の関係についてお話する上で、切っても切り離せない重要なキーワードがあります。

それは、すっかりお馴染みの

メタボ・・・です。

正式にはメタボリックシンドロームと呼びますが、

メタボ←→糖尿病←→肝臓病

この三者の関係について、少し考えてみましょう。

基本的に糖尿の方は、少し太めな方、つまりメタボな方が多いと言われていますね。長年の食べ過ぎや、運動不足などの生活習慣の積み重ねがメタボを生み出し、やがて糖尿になり、そして肝臓の機能が弱っていくという形が大変多いのです。

まず、肝臓の機能が弱ってしまう大きな問題の一つになっている脂肪肝について、考えてみましょう!

メタボというのは、いわゆる内臓脂肪型肥満のことを指している訳ですが、これには肝臓に脂肪がついた、脂肪肝も含まれています。

脂肪肝とは、肝臓の中性脂肪が30%以上になっている状態を言います。健康な人は、2%〜3%ですから、およそ10倍の脂肪が肝臓にビッシリ付いている状態ということになりますね(汗)

しかも、脂肪肝は、国民の3人に1人が潜在的にその兆候があるとも言われているのです。

みなさんの肝臓は、どんな状態ですか??

私はそんなに太っていないから、大丈夫だよ〜

と言われる方も多いかもしれませんね。でも、太っていない人の5人に1人が、脂肪肝だったという報告もありなかなか侮れないのが、この脂肪肝なのです。

脂肪肝の原因は、やはり栄養の摂り過ぎと、お酒の飲み過ぎです。

そして、脂肪肝の怖いところは、肝臓の病気のほとんどがそうなのですが、自覚症状がなく、気が付いた時にはかなり肝臓にダメージが加わっているという点です。

特にアルコールが原因で脂肪肝になってしまっている人は、非常に危険だと言えますよ。

なぜなら・・・

脂肪肝→肝臓炎→肝硬変と進行していく可能性が大きいからです。

肝硬変にまで状況が進展してしまうと、どうなるのでしょうか?

そもそも肝硬変というのは、本来の肝細胞の代わりに繊維細胞で満たされてしまうことを言います。この時点になると、肝臓の役割や機能を失ってしまいます。

肝細胞というのは、再生を繰り返していき、そうすることで肝臓の正常な機能が保たれていくのですが、あまりに肝臓に負担のかかる生活をしていると、その部分が繊維化してきてしまいます。繊維化が進むと、肝臓の表面がでこぼこした状態になっていきます。

肝臓の繊維の増加により肝臓の血流が悪くなり、栄養素の取り込みが不足してしまいます。

また、代謝機能も悪くなり、栄養素の分解遅れてしまうので、血糖値の下がりが遅くもなります。さらに、栄養の貯蔵機能も低下してしまうので、エネルギーを筋肉で作ろうとし、筋肉が分解される機会も増えてしまうのです。

そして、自覚症状として、倦怠感や黄疸が出てきます。倦怠感は解毒作用の低下や、タンパク合成の低下、栄養貯蔵能の低下などが関係してきます。

解毒作用が弱くなったり、肝臓にグリコーゲンのような栄養素が貯蔵されなくなっていきますので、当然体はだるさを覚えるようになってしまいますね。

そして、一度繊維化すると、元には戻らずその部分は肝臓の機能を果たすことができなくなってしまいます。そしてそれが、どんどん進行し、肝臓のほぼ全体が繊維化してしまうと、肝臓としての機能が働かず、生死に関わる自体となってしまうのです。

暴飲暴食

メタボ

脂肪肝

肝硬変

と、こういった経過をたどることが大変多いのです。

とても恐ろしいですね・・・


糖尿と肝臓病の関係とは?

■さらに悪循環の仕組みが・・・

さらに、肝臓そのものの機能が弱ってしまうだけでなく、糖尿そのものの悪化を生じさせることもあるのです。

糖尿であることが、肝臓悪影響を与えたり、あるいは逆に肝臓の機能が弱ることで、糖尿が悪化するということもあるのです。

糖尿→肝機能の低下

肝機能の低下→糖尿の悪化

つまり、悪循環にどんどんはまっていく、ということなのです。

この悪循環の仕組みを、もう少し説明しますね。

たとえば、暴飲暴食が過ぎると、血糖値が上がりますね?

そうするとそれを感知して、インスリンが大量に分泌されます。

そうすると、血糖値が下がります。

なぜでしょうか?

その理由の一つは、肝臓に余分の糖が取り込まれるからです。

血液中に流れるのではなく、肝臓に取り込まれていくので、血糖値が下がる訳です。

そして、肝臓はその糖を、脂肪としてどんどん蓄えていきます。

やがて、脂肪肝となっていってしまいます。

脂肪肝になると、肝臓は脂肪を利用として、血液中にブドウ糖として放出する働きが強くなります。

そうすると、血糖値が急上昇します。

しかも、食事をして新たに糖を摂取しても、肝臓はもうお腹いっぱいで、糖を蓄えることができないので、肝臓をすり抜けて、血液中に流れていきます。

要するに、血糖値が上がってしまう、ということになります。

そうすると、血糖値が上がったために、インスリンがさらに、過剰に分泌されていくことになり、すい臓の機能の低下、やがてインスリンの分泌不足、へと繋がっていくのです。

ちょっとまとめてみますと・・・

暴飲暴食

インスリン過剰分泌

肝臓に余分の糖が蓄えられる

徐々に脂肪肝に

肝臓は蓄えた糖を放出

血糖値が上がり、糖尿の悪化

インスリン過剰分泌

すい臓が疲弊

インスリン分泌不足

血糖値が下がらない

糖尿の悪化

と、このような悪循環をたどっていき、やがて肝臓そのものにも深刻なダメージが生じることにもなり、その他の糖尿特有の合併症も引き起こされていくことになるのです。

 

■肝臓がんへの進行も・・・

さらに、糖尿やメタボが肝臓がんに大きく関わっているということが、多くの調査で分かってきています。

たとえば、厚生労働省の研究班は、高血糖や肥満などのメタボリックシンドロームの要因が重なる人では、肝臓がんにかかるリスクが2倍以上に高まるという研究結果を発表しました。

この研究は、1993年から2006年の間、茨城、新潟、高知、長崎、沖縄、大阪の6保健所内に在住している40歳から69歳の男女約1万7000人を対象に調査したものです。

メタボの要因があるグループでは、ないグループと比べると、肝がんの発生リスクは2倍!高くなることが分かりました。

そして、高血糖と過体重については、高血糖も過体重もない方に比べ、肝がんのリスクが3.4倍!になるということがわかりました。

つまり、糖尿とメタボが組み合わされることで、肝臓がんになる危険率がさらに上昇してしまうということなんです。

もちろん、肝臓がんになってしまう方の多くはウィルス性ですが、そうでない場合でも、糖尿とメタボの両方を持っていると、大変リスクが高くなるということなんです。

糖尿とメタボは非常に危険な組み合わせということになりますね。

この研究班は、まださらに研究を進める段階とはいえ、肝臓がんの発生リスクが増加する原因として、インスリン抵抗性や糖尿病が大きく関わっていると考えています。糖尿が進むことで、肝障害、繊維化、肝硬変、そして肝臓がんと進展していると考えられることも示唆しました。

しかしこの研究は、逆に、糖尿やメタボの予防や改善で、肝がんを予防できる・進行を回避できる可能性があるということにもなることを教えてくれていますから、やはり日頃の食習慣や生活習慣の改善を、意識しないといけない、ということですね。

☆ 今回のまとめ

・肝臓は体に取り入れる物と直結している。体にあまりよくな
物を食べれば、それだけ肝臓はダメージを受ける

・メタボと糖尿と肝臓病。この三者は、切っても切れない、危険な関係

・脂肪肝→肝硬変→肝臓がんという経過になる危険が高い

・糖尿が肝臓に負担を、肝機能の低下が糖尿を悪化させる。
 この大いなる悪循環が生じていくことになる!

 

今回ご一緒に考えたように、肝臓は非常に重要な働きを担ってい
ます。毎日毎日、来る日も来る日も、わたしたちの体を健康に保
つために、静かに何も言わず、一生懸命働いてくれているのです。

そんな大切な肝臓を、しっかりいたわって、いつまでもしっかり
機能してくれるように、大切にしていきたいですよね。

 

日頃の食事を節制したり、適度な運動をする事で、血糖値の上昇
を防ぎ、それが肝臓の負担を軽くすることにも繋がっていきますね。

でも、食事を制限したり、運動をきちんとしても、なかなか血糖
値が下がらない、という方も実は多いのです。

そして少しずつ、肝臓に負担が・・・

それはなぜ?

インスリンが足りていないから?

必ずしも、そうではありません。

インスリンは十分分泌されているのに、糖が下がらないという方
が結構多いのです。

糖を正しく処理することを、糖を代謝すると言いますが、この糖
代謝の仕組みが、最近の研究によって、徐々に解明されてきました。

なぜ?糖が正しく処理されないのか、糖代謝の異常が生じてしま
うのでしょうか?

糖代謝の異常は、日ごろの運動不足や食習慣の影響によって、
徐々に生じていきます。そういった良くない環境が、糖を代謝
する上で欠かせない、必須ミネラルであるクロムの不足を生じ
させていきます。

糖代謝の仕組みは、非常に複雑で、まだ分かっていないことも
多いのですが、体内必須ミネラルであるクロムが不足すると、
この大問題である、「糖代謝の異常」が生じてしまうという事
は研究によって分かっています。

体内で不足しがちなクロムを賢く摂って、糖代謝の異常にアタッ
クしましょう!

編集後記

今回は、糖尿病と肝臓病との関係について、取り上げました。

いかがでしたでしょうか??

改めてこの肝臓という臓器の大切な役割を、理解することが
できたのではないでしょうか。

肝臓は、体重の約50分の1を占めるほどの、大きな臓器で
臓器の中では最も大きいものなんです。

この肝臓は、たとえば全体の4分の3を切除したとしても、
また再生するということで知られています。

この再生の仕組みはまだ詳しいことは分かっていないそうな
んですが、とても不思議ですよね。

ですが、そのような強い再生力がある肝臓が、ダメージを受
けて機能しなくなるということですから、長年に渡る食生活
や生活習慣の問題は、非常に深刻である、ということになりますね。

他にも、肝臓が疲れていたり機能が弱っていると、肩こりや
腰痛、体の歪みなどにも影響するとも言われているんですね。

体全体に大きな影響を与える、肝臓。

しっかりケアして大切にいたわってあげましょう!

 




しかし・・・
食事制限や運動などを頑張っていても、なかなか数値が下がらずに悩んでおられる方が多いのです。

どうして、なかなか改善しないのでしょうか。

実は、それには深〜い訳があるのです。

その訳とは何でしょうか?

それは実は、糖尿病の本当の原因は、単に食事の摂り過ぎや、運動不足だけではないからです。

えっ!?
じゃあ、何が原因なの?

そのことは、よろしければ次のお話から調べてみてください。

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