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体重によって変わる!インスリンの投与量の単位

糖尿病の治療に必ず関わってくるホルモンの「インスリン」は、糖尿病と切っても切れない関係にあります。糖尿病の方はインスリンの分泌量の調節が上手くできないのでインスリンを自ら投与し、インスリン量を調整する必要があります。
投与するインスリンの量は、患者によって異なります。特に1型糖尿病の方は、インスリンの分泌量が非常に少ない、または全くないかのどちらなので、自然と投与する量が増えます。2型糖尿病の方も、血糖コントロールを経口薬で調節できない場合はインスリン療法を行います。
インスリン療法を行う際には、患者の体重に合わせて投与する量を決めます。
インスリンの投与量は、「単位」で表されます。
そこで今回は、インスリンの単位についてご紹介します。

インスリンの投与量はなぜ「単位」で表すのか?

インスリンの投与量を「単位」で表すことは、1923年に国際連盟保険機構の標準化委員会で定義されました。ほとんどのインスリン製剤は、100単位/ml製剤に統一されており、1単位をmlで表すと0.01mlです。

インスリンの単位の決め方

インスリンの単位は、責任インスリン方式の考え方に基づいて調節されます。責任インスリンとは、インスリン治療を開始する前の検査で、投与したインスリン製剤によって血糖値が変動するかを確認し、特に血糖コントロールによい結果が残った製剤を指します。責任インスリンの製剤が決まれば、検査結果に合わせてその後の投与量を決めていきます。これが「責任インスリン方式」と呼ばれている考え方です。
責任インスリンの単位は、患者の体重によって変動するので、まず目標の血糖値を決めます。一般的な目標血糖値は、朝食前の血糖値が70〜100mg/dL、食事の2時間後の血糖値が120mg/ dL未満、HbA1c値が6.2%(JDS値:5.8%)未満です。
高血糖状態を放置している糖尿病の方の場合、良好な血糖コントロールが求められます。その際は、インスリンの分泌機能を改善することを目指すので、毎食前の血糖値が120mg/dL以下が目標として設定されることが多くなっています。上述した内容はあくまでも目安なので、体重によって目標血糖値は変動します。
目標血糖値が決まったら、自分の血糖値の変動を1日に1回〜7回に分けて自己測定します。測定結果を確認し、目標血糖値になるようにインスリンの単位を決めて投与します。インスリンの単位は、測定した患者の体重の1kg当たり1日0.2〜0.3単位で計算します。
例えば、50代の女性で体重50kgの1型糖尿病の方なら1日2回投与する場合、体重1kg当たり0.2単位だと10単位投与します。もしも日中にインスリン注射を打ちたくないのであれば、朝食と夕食前に打つという方法も選ぶことができます。自己血糖測定の数値を確認しながら調整して投与できるので、生活に影響が出ないようにインスリンを打つことができます。
1型糖尿病の方は、元々インスリン分泌が上手くできないので血糖値を安定させるために、インスリン療法と付き合っていきます。しかし、2型糖尿病の方は肥満が原因で糖尿病を発症することが多いので、体重が変動するたびにインスリンの単位も変わっていきます。
2型糖尿病だと血糖値が安定して改善されていくと、インスリンの単位がさらに低くなったり、もうインスリンを投与しなくてもよくなったりします。

目標にした血糖値を目指すために

糖尿病と深く関係があるインスリンは、血糖値を安定させるための大切なホルモンです。糖尿病の治療では、基本的にインスリン療法で症状の経過を診ていきます。そのため、インスリン療法を行うのなら投与するインスリンの単位について把握しておいたほうが望ましいといえます。正しくインスリンの単位を知り、自分が投与する量を把握して、血糖値を安定させられるように生活を続けていきましょう。


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